日経平均株価は7日、前日比607円31銭安の5万276円37銭と大きく反落したものの、日中の安値からは大きく切り返し5万円の大台を9営業日連続で維持した。TOPIX(東証株価指数)は14.60ポイント安の3298.85ポイント。東証プライム市場では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大きく上回った。
この日は前日の米国株が雇用市場の減速やAI(人工知能)銘柄の高値警戒感を背景に値下がりした流れを受け、日本株にも売りが先行した。日経平均は高寄与度のソフバンGやアドバンテスの値下がりにより前場から下げ幅を1000円超に拡大した。後場も序盤は弱く、午後1時3分に前日比1243円12銭安の4万9640円56銭と日中安値を形成。5日に続いて大台を割り込んだ。ただ、その後はカラ売りの買戻しや押し目買いの動きが広がった。
プライムの出来高は25億5210万株、売買代金は6兆9948億円。騰落銘柄数は値上がりが874銘柄、値下がりが682銘柄、変わらずが58銘柄だった。業種別では上昇16業種、下落17業種とほぼきっ抗。AI関連からの資金離れを映し、非鉄金属や電機が安い。機械や情報通信も売られた。半面、サービスや海運、鉄鋼、小売などは堅調に推移した。
個別では日東紡、リクルートH、フルヤ金属、キッコマン、マツダなどが高く、ケミコン、カナデビア、アンビス、板硝子、味の素などが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社