
(画像=株式新聞)
| この記事は2025年11月12日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>11月12日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>11月12日 |
11日の米国株式は、NYダウが前日比559.33ドル高の4万7927.96ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同58.873ポイント安の2万3468.301ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億2160万株、ナスダック市場が70億5644万株だった。NYダウは、10月28日に付けた終値ベースの史上最高値(4万7706.37ドル)を2週間ぶりに更新した。米上院が10日、連邦のつなぎ予算案を賛成多数で可決。同法案は下院でも可決される見込みで、その後、トランプ大統領の署名により成立する。同予算の成立で滞っていた経済指標の発表や、公共サービスなどの正常化が期待され、相場を押し上げた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーやアーム・ホールディングス、エヌビディアなどが下落した。
12日の東京株式は、堅調な展開が続きそうだ。現地11日の米国株式市場で、NYダウが終値ベースで史上最高値を更新したことを受け、東京市場も買い先行スタートが期待される。その後は、今回の上昇相場をけん引してきた銘柄の一角を占め、きのう11日に決算発表と株式分割を明らかにしたソフバンG<9984.T>の値動きに関心が集まるとみられる。同銘柄の値動きに一喜一憂する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=154円台の前半(11日は154円18-19銭)、ユーロ・円が1ユーロ=178円台の半ば(同178円25-29銭)と小動き。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キリンHD<2503.T>、武田薬<4502.T>、三井金属<5706.T>などが、11日の東京終値に比べ高い。一方、シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所清算値比40円安の5万1120円だった。
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