
(画像=株式新聞)
| この記事は2025年11月17日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>11月17日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>11月17日 |
前週末14日の米国株式は、NYダウが前日比309.74ドル安の4万7147.48ドルと続落、ナスダック総合指数は同30.234ポイント高の2万2900.589ポイントと4日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億5481万株、ナスダック市場が88億7387万株だった。カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は同日の講演で、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)において再び利下げに反対する考えを明らかにした。利下げに慎重な姿勢を示すFRB(米連邦準備制度理事会)高官の発言が相次ぎ、利下げへの期待感が後退した。また、米政府機関の一部閉鎖は終了したが、主要な経済指標は依然として公表されておらず、先行き不透明感が強いことも相場の重しとなった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーズやエヌビディア、マイクロソフトなどが上昇した。
17日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。前週末14日に急反落した反動から、買い優勢スタートが見込まれる。ただ、決算発表の時期を終了し手がかり材料に乏しいなか、戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=154円台の半ば(前週末14日は154円67-69銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=179円台の半ば(同179円92-96銭)とやや円高方向にある。前週末14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、三井金属<5706.T>、アドバンテス<6857.T>、三住トラスト<8309.T>などが、同14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同14日の大阪取引所清算値比100円高の5万430円だった。
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