富士通系IT販売代理店の扶桑電通が3日ぶりに反発、前日比80円高の1609円を付けた。18日引け後、中期経営計画の上方修正などを発表し、買い材料視された。
同社は中計最終年度の27年9月期の営業利益目標を18.4億円から22.0億円に引き上げた。受注残高が大幅に増加していることや、新規商談の拡大が見込まれることを反映させた。
法人向けパソコン(PC)や電子カルテ、セキュリティー対策などの好調が重なった25年9期には営業利益が34.3億円(前期比84%増)に急拡大していた。需要の落ち着く26年9月期は22.0億円への反落を予想したことで、決算発表後に株価は売り込まれていた。中計最終年度の目標は26年9月期計画と同水準だが、ROE(株主資本利益率)についても10.0%を目指すとしたこともあり、この日は見直し買いが向かった(従来目標は9.0%)。
また同社は、金融機関向けや公共サービスなどの受託開発事業を展開するシステムメイク(品川区)の子会社化も発表した。買収額は明らかにしていない。同社の売上高は前12月期実績で売上高が4.3億円、営業利益が0.6億円。
19日の終値は、前日比80円高の1609円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社