製紙メーカーの中越パルプ工業が前日比282円高2087円をつけ、年初来高値を更新した。27日引け後、配当方針の策定と配当予想の増額に加え、新たな中期経営計画の基本方針を明らかにし、買い人気を集めた。
同社は27年3月期より、「連結配当性向30%」と「連結自己資本配当率(DOE)2.5%」を指標とし、配当額を決定する方針を決めた。26年3月期配当予想は、期末を従来の40円から50円(前期実績35円)に引き上げ。中間の40円とあわせた年間配当は90円(同70円)を予定している。
さらに、新たな中期経営計画の公表に先立ち、「中期経営計画2030基本方針」も発表した。数値目標として、最終年度となる30年度(31年3月期)までに、連結営業利益80億円、ROE(自己資本利益率)8%の収益確保を掲げた。なお、同計画の詳細は26年5月の発表を予定している。
11月28日の終値は、前日比242円高の2047円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社