市況(場況)

日経平均は950円安と5日ぶり大幅反落、日銀総裁の講演きっかけに下げ拡大=1日後場

 1日後場は日経平均株価が、前週末比950円63銭安の4万9303円28銭と5日ぶりに大幅反落。TOPIX(東証株価指数)も同40.11ポイント安の3338.33ポイントと下落した。現地11月28日の米国株式が上昇した動きを受け、朝方の東京市場も買いが先行した。ただ、その後は先物主導で上値が重くなり、日経平均は下げ転換した。弱含みで推移するなか、植田和男日銀総裁が講演で「12月の利上げの是非について適切に判断したい」と述べたことをきっかけに、外国為替市場では円高方向に振れたことが意識された。後場に入っても引き続き軟調で、午後2時30分には、同1037円95銭安の4万9215円96銭まで下げ幅を拡大した。

 東証プライム市場の出来高は21億6799万株、売買代金は5兆3835億円。騰落銘柄数は値上がりが299銘柄にとどまった一方、値下がりは1268銘柄と8割に迫った。変わらず43銘柄だった。

 業種別では、全33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇した。東電力HD、関西電などの電気ガス株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が下落。三井不、菱地所などの不動産株や、古河電工、フジクラなどの非鉄金属株も安い。日立、アドバンテスなどの電気機器株や、大林組、鹿島などの建設株も軟調。バンナム、任天堂などのその他製品株や、JPX、オリックスなどのその他金融株も弱かった。一方、三菱UFJ、三井住友などの銀行株が高く、ENEOS、コスモエネHなどの石油石炭株がしっかり。

 そのほか、ユニチカ、テクセンド、Wスコープ、稀元素、宮地エンジが下落。半面、LinkUG、キヤノ電子(監理)、トリケミカル、NSSOL、藤コンポなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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