市況(場況)

日経平均は536円安と大幅反落、売り一巡後は下げ渋るも戻り限られる=5日後場

 5日後場は日経平均株価が、前日比536円55銭安の5万491円87銭と4日ぶりに大幅反落。TOPIX(東証株価指数)も同35.65ポイント安の3362.56ポイントと下落した。現地4日の米国株式市場では、NYダウは短期的な上昇が警戒され3日ぶりに反落した半面、ナスダック総合指数は3日続伸するなど、まちまちだった。東京市場は、きのう大幅高となった反動から売りが先行。午前10時54分には、同813円01銭安の5万215円41銭まで下げ幅を広げた。後場は売りが一巡し下げ渋ったものの、週末を控えたポジション調整の動きもあり戻りは限られた。ドル・円相場は1ドル=154円台の半ばと、朝方の水準からは円高に振れたことも意識されたようだ。

 東証プライム市場の出来高は20億8922万株、売買代金は5兆4041億円。騰落銘柄数は値上がりが312銘柄、値下がりは1245銘柄と8割に迫った。変わらず53銘柄だった。

 業種別では、全33業種のうち29業種が下落、4業種が上昇した。TOYO、ブリヂスなどのゴム製品株や、バンナム、任天堂などのその他製品株が下落。大和証G、野村などの証券商品先物株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株も安い。JR東日本、JR東海などの陸運株や、JAL、ANAなどの空運株も軟調。イオン、ファストリテなどの小売株や、東電力HD、関西電などの電気ガス株も弱かった。一方、三井金属、フジクラなどの非鉄金属株や、ソフバンGなどの情報通信株が高かった。

 そのほか、トレンド、LinkUG、ロックフィル、ネットプロテ、ユニチカが下落。半面、UMCエレ、日本新薬、リガクHD、スカパーJ、イビデンなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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