9日後場は日経平均株価が、前日比73円16銭高の5万655円10銭と続伸。TOPIX(東証株価指数)も同0.61ポイント高の3384.92ポイントと小幅に上昇した。朝方の日経平均は、買いが先行。一時戻り待ちの売りに押され下げ転換する場面もみられたが、押し目買いに下げ渋った。後場に入り上げ幅を拡大し、午後零時39分には、同211円75銭高の5万793円69銭を付けた。その後は、現地9日から10日までFOMC(米連邦公開市場委員会)が行われることから、積極的な買いは限られ、方向感に乏しく前日終値近辺でのもみ合いとなった。ドル・円相場は1ドル=156円05銭前後と、足元ではやや円安方向にある。
東証プライム市場の出来高は20億4509万株、売買代金は4兆8935億円。騰落銘柄数は値上がりが567銘柄で、値下がりは971銘柄と値下がりが多い。変わらず70銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち14業種が上昇、19業種が下落した。浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、郵船、川崎汽などの海運株が上昇。塩野義薬、第一三共などの医薬品株や、ディスコ、菱重工などの機械株も高い。伊藤忠、三井物などの卸売株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器も堅調。富士通、東エレクなどの電気機器株や、東電力HD、東ガスなどの電気ガス株もしっかり。一方、バンナム、任天堂などのその他製品株や、三井不、菱地所などの不動産株、王子HD、北越コーポなどのパルプ・紙株が安い。
そのほか、KLab、学情、萩原工業、KOKUSA、泉州電業などが上昇。半面、UMCエレ、CSP、TOA、日空ビル、井関農が下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社