10日前場は日経平均株価が、前日比206円82銭安の5万448円28銭と3日ぶりに反落。TOPIX(東証株価指数)も同2.94ポイント安の3381.98ポイントと下落した。朝方は買いが先行し、日経平均は5万1000円台を1週間ぶりに回復する場面もみられた。ただ、買い一巡後は値がさ半導体株などが戻り待ちの売りに押され下げ転換。午前10時53分には同325円83銭安の5万329円27銭を付けた。現地10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の内容を確認したいとして、ポジション調整も見られ、荒い値動きとなった。ドル・円相場は1ドル=156円70銭台と、足元ではもみ合い商状となっている。
東証プライム市場の出来高は11億5794万株、売買代金は2兆9056億円。騰落銘柄数は値上がり1007銘柄に対し、値下がりは521銘柄と値上がりが多い。変わらず78銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち12業種が下落、21業種が上昇した。バンナム、任天堂などのその他製品株や、MS&AD、第一生命HDなどの保険株が下落。ソニーG、アドバンテスなどの電気機器株や、ディスコ、菱重工などの機械株も安い。オリンパス、HOYAなどの精密機器株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も軟調。味の素、ニチレイなど食料品株や、LINEヤフ、ソフバンGなどの情報通信株も弱い。一方、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、大和証G、野村などの証券商品先物株、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株が上昇した。
そのほか、UMCエレ、ポールHD、LinkUG、ライドリC、エムアップHなどが下落。半面、JCU、CIJ、Bガレージ、DOWA、日鉄鉱が上昇している。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社