繊維や機能化成品、炭素繊維複合材料などを手がける東レは11日、ABS樹脂の帯電防止性能を大幅に向上させ、同社従来材比5分の1となる高制電ABS樹脂「トヨラックパレル」を開発したと発表した。
半導体や電子機器の製造現場など、超精密作業に用いる搬送資材(トレイやケース類)に同開発材を使用することで、微細な静電気の発生を抑え、異物やホコリによる製品破損や不良品の発生リスクを低減する。26年度から顧客へのサンプルワークを開始し、さらなる研究開発を進めるという。
11日の終値は、前日比5円安の988円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社