16日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比490円程度安い4万9680円前後で推移する。現地15日の米国株式市場では、公表が遅れている11月雇用統計の発表を16日に控え、様子見姿勢が強まりNYダウが続落、ナスダック総合指数は3日続落した。東京市場でも、米国株の弱い動きや円高を受け売りが先行。午前9時17分には、同687円75銭安の4万9480円36銭を付けた。その後は、押し目買いに下げ渋る動きとなっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比145円安の5万95円だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇している。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が下落。信越化、富士フイルムなどの化学株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も安い。JPX、オリックスなどのその他金融株や、伊藤忠、三菱商などの卸売株も軟調。7&iHD、イオンなどの小売株や、東レ、ゴルドウインなどの繊維株も弱い。一方、ANAなどの空運株や、マルハニチロなどの水産農林株が高い。
そのほか、TBASE、Appier、ユニオンツル、ヨコオ、UMCエレが下落。半面、グッドコムA、LinkUG、マンダム(監理)、パーク24、ギフトHDなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時時点で、ドル・円が1ドル=155円前後(15日は155円25−27銭)、ユーロ・円が1ユーロ=182円台の前半(同182円08−12銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社