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アメリカNOW! ~テキサスインスツルメンツなど株価出遅れのアナログ半導体に注目~

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アメリカNOW! ~テキサスインスツルメンツなど株価出遅れのアナログ半導体に注目~

(画像=SBI証券)

この記事は2026年1月19日にSBI証券で公開された「アメリカNOW! ~テキサスインスツルメンツなど株価出遅れのアナログ半導体に注目~
」を転載したものです。
掲載記事:アメリカNOW! ~テキサスインスツルメンツなど株価出遅れのアナログ半導体に注目~

先週の米国株式市場は週初に最高値を更新しましたが、その後大手銀行決算に対する反応がまちまちとなったほか、テクノロジー株への売りがかさみ週後半は弱含みとなりました。今週の株価材料として、10-12月期決算発表、11月個人消費支出物価指数、トランプ大統領の発言が注目されます。

今回はこれまで株価が出遅れているアナログ半導体銘柄から、テキサス インスツルメンツ(TXN)アナログ デバイセズ(ADI)NXP セミコンダクターズ(NXPI)モノリシック パワー システムズ(MPWR)マイクロチップ テクノロジー(MCHP)を選んでご紹介いたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

(画像=SBI証券)

1/9(金)、1/12(月)と史上最高値を更新した後は4日連続で陰線が続き、市場の高値警戒感が表れているとみられます。来週以降に発表されるテクノロジー大手の決算を受けて相場の趨勢が決まるまでもみ合いとなる可能性が高そうです。

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

先週の米国株式市場

S&P500指数は週間で0.4%、ダウ平均は0.3%、ナスダック指数は0.7%の下落でした。

週初は最高値を更新して堅調に始まりましたが、1/13(火)から始まった大手銀行の決算に対する市場の反応がまちまちとなったほか、11月生産者物価指数が市場予想を上回って利下げ期待を後退させたことからテクノロジー株が大きく売り込まれる場面がありました。一方、1/15(木)には台湾セミコンダクターのAIに関する強気の見通しがテクノロジー株を支えました。

大手銀行株はリテール事業の有無で反応がわかれました。リテール事業を行う銀行は、決算自体は冴えませんでしたが、トランプ大統領のクレジットカード金利に上限を設けるとの発言が気にされているようです。一方、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーはクレジットカード業務を行っていないため、投資銀行業務、トレーディング業務の好調が素直に反映されました。

台湾セミコンダクターの1-3月期売上ガイダンス中央値は市場予想を6%上回り、2026年の設備投資は520~560億ドルの見通し(2025年は409億ドル、中央値は前年比+32%)として、AI需要の強さを確認する形となりました。

業種指数では、配当利回りが高い不動産や、事業内容がディフェンシブな生活必需品の上昇が目立ちました。金融は、大手銀行株の下落が効いています。個別銘柄で上昇トップのマイクロ デバイシズ(AMD)はKeyBancがサーバー需要見通しを引き上げたほか、暗号資産マイナーのライオット プラットフォームズ(RIOT)と大型契約を締結したことが好感されたとみられます。

今週の米国株式市場

先週号では「S&P500指数はここ3ヵ月のもみ合いレンジを1/9(金)に明確に上抜けたとみられますので、上値を試す展開が想定されます」としましたが、これは実現しませんでした。

市場には高値警戒が根強いようです。これは「生活必需品」業種の幅広い銘柄が上昇して、市場参加者が相場の下落に備えてポートフォリオをディフェンシブに寄せているとみられることからもうかがえます。上値を買われるかどうか10-12月期の決算次第になっていると考えられ、当面はもみ合い商状が続きそうです。

なお、週末1/17(土)にトランプ大統領がグリーンランドを購入できるようになるまで欧州8カ国からの輸入品に10%の追加関税を課すと表明して、欧州主要国からの反発を招いています。1/20(火)の相場は安く始まる可能性がありそうです。

今週の株価材料として、10-12月期決算発表、11月個人消費支出物価指数、トランプ大統領の発言が注目されます。

10-12月期決算発表は事業会社の発表が本格化して、ネットフリックス、スリーエム、インテル、ジョンソン&ジョンソン、プロクター&ギャンブル、GEエアロスペース、ハリバートン、SLB、TEコネクティビティなどが注目されます。マグニフィセント7は再来週からの発表になりますので、相場の趨勢を決定づけるには至らないとみられます。

11月個人消費支出物価指数は、総合指数、前年比+2.7%、コア指数は同+2.8%の予想です。先週の12月消費者物価指数ではインフレの落ち着きが確認されましたが、同様の結果になるか注目です。

中間選挙に向けて活発化しているトランプ大統領の発言には注意が必要でしょう。年初来、機関投資家に戸建て住宅の購入を禁止する、クレジットカードの金利に上限を課すなど、企業にネガティブな話が出ています。有権者にアピールできる話となると、企業側に不利な話が出やすいとみられます。今週はダボス会議に参加して住宅取得促進に関する提案を行うとの観測があります。

今週の5銘柄

今回はアナログ半導体銘柄をご紹介いたします。AI相場が始まってからアナログ半導体株の株価の出遅れが目立っていますが、以下のような材料によって今後は市場の注目を集めると期待されます。

■マイクロチップテクノロジーの業績上方修正

1/5(月)にマイクロチップテクノロジーが10-12月期売上見通しを上方修正しました。「コロナ禍の期間に積み上がった半導体の過剰在庫を顧客が消化し終えたことから回復局面を迎えている」とコメントしており、業界全体の動きを示していると考えられます。

■フィジカルAIへの注目

AIはバーチャルな世界からフィジカルな世界への展開が進むと見込まれています。フィジカルAIは自動車や機械へのAI適用を指しますが、これらフィジカルな製品にはアナログ半導体が多く使われます。

実は昨年もアナログ半導体の回復が期待された局面がありました。テキサスインスツルメンツが1-3月期決算で売上回復に言及したためです。しかし、後に売上回復はトランプ関税に備えた在庫積み増しだったことが判明して株価も反落しました。しかし、現在はスマホ、PCとも買い替えサイクルを迎えているとみられるため、今回は本物なのではないかと見られます。

S&P500指数採用銘柄で、アナログ半導体に関連する銘柄を時価総額が大きいテキサス インスツルメンツ(TXN)、アナログ デバイセズ(ADI)NXP セミコンダクターズ(NXPI)、モノリシック パワー システムズ(MPWR)、マイクロチップ テクノロジー(MCHP)を選んでご紹介いたします。

図表3 主要アナログ半導体銘柄の株価

図表3 主要アナログ半導体銘柄の株価

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

図表4 今週の5銘柄の投資指標

図表4 今週の5銘柄の投資指標

注:予想PERは今期予想EPSに基づいて計算しています。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

今週の注目銘柄

今週の注目銘柄

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、アナログデバイセズが2026年10月期、マイクロチップテクノロジーが2027年3月期、その他は2026年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

主要イベントの予定

主要イベントの予定

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1~30位、青字のハイライトは31~50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

(画像=SBI証券)

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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