
(画像=SBI証券)
この記事は2025年1月31日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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主要3指数とも反発。IBM大幅上昇、時間外でアップルが上昇。
1月30日(木)の米国株式市場は、大手テクノロジー株の決算を消化する中、主要3指数とも反発した。引け前にトランプ大統領がメキシコ・カナダに対する25%の関税を再表明して、上げ幅を縮小する場面があった。セクター別には、マイクロソフト、サービスナウ、セールスフォースなどが下落した情報技術のみ下落、他の10セクターは上昇した。
10-12月期の実質GDP速報値は前期比年率+2.3%と市場予想の同+2.6%を下回り、7-9月期の同+3.1%から減速した。投資と在庫が全体の足を引っ張ったが、個人消費支出は同+4.2%と引き続き強く、内容は悪くないと言えそう。新規失業保険申請件数(1月25日に終わる週)は20.7万件で、前週の22.3万件、市場予想の22.0万件を下回った。
債券利回りはECBの利下げを受けた欧州債の利回り低下に連動して低下、実質GDP速報値の発表後には低下幅を縮小した。ドル円は米金利低下を受けて154円台前半に下落。原油価格は小幅に反発、金価格はトランプ政権の関税政策の行方に不透明感が広がる中、安全資産としての需要が高まり3日続伸。
(29日(水)引け後の決算発表)
IBM(IBM)は、10-12月期の売上・EPSとも市場予想を上回り、2025年12月期の売上は前年比5%増以上と、2024年12月期の同3%増から加速となるガイダンスを出して+13.0%。「生成AI関連ビジネスは、開始以来の累計で50億ドルを超え、10-12月期には20億ドル近く増えた」とした。
メタ プラットフォームズ A(META)の10-12月期は市場予想を上回ったが、1-3月期の売上ガイダンスは市場予想下回った。2025年12月期の営業費用は1,140~1,190億ドル、設備投資は600~650億ドルに増えるとのガイダンス。株価は+1.6%。
テスラ(TSLA)の10-12月期決算は売上・EPSとも市場予想を下回ったが、マスクCEOは2025年の自動車販売は増加に転じる見込みとしたうえ、低価格モデルの1-3月期生産開始、サイバーキャブの2026年量産などの見通しを維持したことから+2.9%。
マイクロソフト(MSFT)の10-12月期は売上・EPSとも市場予想を上回ったが、クラウドサービス「Azure」の伸びが市場予想を下回り、1-3月期の売上ガイダンスも市場予想を下回ったことから-6.2%。
サービスナウ(NOW)の10-12月期はかろうじて市場予想を上回ったものの、1-3月期および2025年12月期のサブスクリプション収入のガイダンスが市場予想を下回って-11.6%。
(30日(木)寄り前の決算発表)
マスターカード A(MA)は、ホリデーシーズンの消費好調を受けて10-12月期決算が市場予想を上回って+3.1%。GDP統計で、個人消費の好調が際立ったことも押し上げ要因になったとみられる。
キャタピラー(CAT)の10-12月期決算は売上が前年同期比5%減少し、市場予想も下回った。トランプ政権による関税政策の影響も懸念されて-4.6%。
(30日(木)引け後の決算発表)
アップル(AAPL)の10-12月決算は、iPhoneと中国での売上高が市場予想より低調だったものの、全体の売上高は市場予想をわずかに上回り、EPSも予想を上回った。時間外取引で、○%上昇(日本時間31日(金)午前8時半)。
【1月31日(金)の米国市場】
主な経済イベント:個人消費支出物価指数(12月)、個人所得・個人支出(12月)
主な企業決算の発表:(寄り前)アッヴィ(ABBV)、シェブロン(CVX)、エクソン モービル(XOM)
~見通し~
トランプ大統領の関税政策への注目が高まる中、不安定となりやすいとみられる。企業決算に対する市場の反応は比較的前向きで、相場を支える要因になると期待される。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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