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アナリスト注目の銘柄は?相場先読み!米株特集 2026年4月

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米株特集

(画像=SBI証券)

この記事は2026年4月3日にSBI証券で公開された「アナリスト注目の銘柄は?相場先読み!米株特集」を転載したものです。
掲載記事(最新版):アナリスト注目の銘柄は?相場先読み!米株特集

3月の米国株式市場は総じて軟調でした。イラン戦争で中東情勢の不透明感が高まったほか、NY原油先物価格急騰を背景にインフレ懸念がネガティブ材料視されました。VIX指数が一時30を上回り、米10年債利回りが4.4%台まで上昇したことから、米国の金融政策の見通しが一時、利上げに転じました。4/2時点では再び利下げ方向に転じており、流動的で不安定な動きです。プライベートクレジット(ノンバンク融資)に対する懸念も根強く、このような不透明感の中、NYダウとナスダックは調整局面入りする場面がありました。S&P500指数の11業種におけるセクターパフォーマンスはエネルギーのみ上げて、資本財・サービスやヘルスケア、生活必需品などが下げました。なお、3/12にナスダックに新規上場したPayPay ADR(PAYP)は公開価格($16)を上回る堅調な推移が続いています。

一方、3/31にはトランプ大統領は「米軍が2-3週間でイランから撤退する」と表明しました。4/1にはホルムズ海峡の通航が再開されればイランとの停戦に応じる考えを明らかにしました。2-3週間以内にイランへの新たな攻撃を行う可能性を残しながらも、「戦争は完了に近い」との見方を示したほか、5月半ばの訪中を控えて、向こう2-3週間で米軍によるイランとの戦争は終結を迎える可能性がありそうです。このほか、ホルムズ海峡の航行に関してイランがオマーンと協定案を策定中と報じられており、ホルムズ海峡の解放期待も出てきました。今後、ホルムズ海峡が解放され、イスラエルとイランもお互い停戦となれば、センチメントは大きく改善する可能性があります。

4月の米国株は次の6点がポイントになると考えています。

①中東情勢が落ち着きを取り戻すかどうか

②原油先物価格

③雇用統計(3日発表予定)

CPI10日発表予定)

1-3月期決算発表シーズン

FOMC米連邦公開市場委員会2829日予定)

中東の地政学リスクは米国株を取り巻くリスクの中で足元最も懸念されてきたリスクと言えます。予定通り2-3週間程度で米軍がイランから撤退すれば中東情勢緊迫化が好転することが見込まれます。NY原油先物価格は引き続き高止まりを示していますが、今後、マーケットの関心の軸が中東情勢から徐々に米国の経済・金融政策・企業業績に移行していくと考えられます。

米国の経済指標や金融政策に関しては、3月非農業部門雇用者数は市場予想で前月比6.5万人増と前回(9.2万人減)から大幅改善が見込まれています。前回発表された非農業部門雇用者数が予想外のマイナスとなりましたが、悪天候で一時的だったのかあるいは雇用市場の転換点になりうるのかを今回の雇用統計で確認することになるため、これまで以上に注目が集まりやすいと考えられます。3月CPIは原油高の影響でどの程度インフレが押し上げられるのか注視されます。市場予想では前年比3.4%増の見通しです(前回は同2.4%増)。

企業業績の観点では、1-3月期のS&P500指数採用銘柄における市場予想EPS成長率は情報技術や素材の牽引で前年比12%増が見込まれています。伸び率は昨年10-12月期からやや鈍化の見通しであり、ポジティブサプライズが増加してこの伸び率が今後改善していくかどうか注目されます。特にハイパースケーラーによる設備投資とAI収益化、プライベートクレジットが業績に与える影響などが注視されそうです。FOMCは政策金利据え置きが市場予想で見込まれています。

今回のコンテンツのテーマは「韓国とブラジルADR・ETF」です。4/2時点で韓国の代表的な株価指数である韓国総合株価指数は高値比17%安い水準ですが、韓国ディスカウント解消を狙う企業統治改革期待などから年初来パフォーマンスは約24%高と米国や日本など主要国株価指数を圧倒しています。また、原油生産国であるブラジルのボベスパ指数も同約17%高と大幅アウトパフォームを見せ、投資家の注目を集めやすいと考えられます。なお、韓国の半導体大手SKハイニクスが年内米国上場(ADR)を計画しています。ブラジルは3月に利下げに転じました。

当コンテンツはBloombergデータ、各社資料、各種報道、当社Webサイトを基にSBI証券が作成

SBI証券 アナリスト注目銘柄

今回の5銘柄の選定ポイントは次の3点です。

1.韓国とブラジルADR・ETF(米国上場)

2. 時価総額50億ドル以上(4/2時点、ETFは総資産)

3.年初来パフォーマンスがプラス(4/2時点)

1.KB フィナンシャル グループ ADR(KB) 韓国ソウルに本社があり、韓国を代表する総合金融グループで、傘下のKB国民銀行は韓国の商業銀行大手です。子会社を通じて、商業銀行サービスやクレジットカード、資産運用、保険、資本市場、海外ビジネスを手掛けています。ソウルや韓国の大都市中心に広範な店舗網を有し、住宅ローンなどの個人向けやクレジットカード、中小企業向けが主力です。2024年末時点の個人顧客は韓国の人口の半分以上に相当するおよそ3,800万人です。2025年10-12月期の不良債権比率は推定0.63%と低水準が継続しており、普通株式等Tier1比率は13.79%と財務基盤は堅固と言えそうです。 1. 韓国を代表する総合金融グループ 2. 時価総額は約371億ドル 3.年初来パフォーマンスは約15.8%高

KB フィナンシャル グループ ADR(KB)

(画像=SBI証券)

2.SKテレコム ADR(SKM)  韓国ソウルに本社があり、韓国を代表するワイヤレス通信サービスプロバイダーです。2024年末の携帯電話加入者数は2,460万で韓国における市場シェアは4割強と最大手です。固定回線通信サービス(ブロードバンド・インターネット・サービスなど)も手掛けています。AIデータセンターの売上高は相対的にまだ小さいものの、25年10-12月期の同売上高は前年比59%増と急成長領域です。なお、日本のNTTドコモと6Gに関わる技術協力の検討を進めています。 1. 韓国を代表するワイヤレス通信サービスプロバイダー 2. 時価総額は約114億ドル 3.年初来パフォーマンスは約44.1%高

SKテレコム ADR(SKM) 

(画像=SBI証券)

3.ペトロレオ ブラジレイロ ADR(PBR)  ブラジルのリオデジャネイロに本社があり、ブラジル国営の総合エネルギー企業です。原油・ガスの生産では世界トップクラスです。探査や生産、精製、発電などを行い、特に深海・超深海における探査・生産に強みがあります。2025年の原油・天然ガス液・天然ガスの確認埋蔵量は約121億バレルで過去数年にわたり拡大傾向にあります。25年10-12月期は原油輸出の牽引などで売上高が前年比13%増の236億ドル、調整後EBITDAは同55%増の111億ドルと増収増益でした。なお、2026-30年の5カ年で探査・生産メインに1,090億ドルの投資を計画しています。 1.ブラジル国営の総合エネルギー企業 2.時価総額は約1,273億ドル 3.年初来パフォーマンスは約73.5%高

ペトロレオ ブラジレイロ ADR(PBR) 

(画像=SBI証券)

4.iシェアーズ MSCI 韓国 ETF(EWY)  MSCI韓国25/50インデックスのパフォーマンスに連動する投資成果を目指すETFです。主な構成銘柄のセクターは一般消費材、金融、ITセクターなどの企業で、保有上位は半導体大手サムスン電子やSKハイニクス、現代自動車(自動車大手)、KBフィナンシャルグループ(総合金融サービス大手)などです。設定は2000年5月、経費率は0.59%です。 1. 韓国 ETF 2.総資産は約167億ドル 3.年初来パフォーマンスは約26.4%高

iシェアーズ MSCI 韓国 ETF(EWY) 

(画像=SBI証券)

5.iシェアーズ MSCI ブラジル ETF(EWZ)  MSCIブラジル25/50インデックスに連動する投資成果を目指すETFです。ブラジル株式市場の85%を占める中・大型株に投資し、総合的なブラジル銘柄のカバレッジを提供します。保有上位銘柄はヴァーレ(鉄鉱石生産大手)やヌー ホールディングス(デジタルバンキング)、イタウ ウニバンコ ホールディング(総合金融サービス大手)、ペトロレオ ブラジレイロ(総合エネルギー大手)などです。設定は2000年7月、経費率は0.59%です。 1. ブラジル ETF 2.総資産は約98億ドル 3.年初来パフォーマンスは約20.7%高

iシェアーズ MSCI ブラジル ETF(EWZ) 

(画像=SBI証券)

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