
(画像=SBI証券)
| この記事は2026年9月11日にSBI証券で公開された「アナリスト注目の銘柄は?相場先読み!米株特集」を転載したものです。 掲載記事(最新版):アナリスト注目の銘柄は?相場先読み!米株特集 |
8月の米国株式市場は雇用統計やCPI(消費者物価指数)を受けて利上げ観測が後退し、S&P500指数が史上最高値を更新する場面がありました。その後は、中東情勢の不透明感や世界的な長期金利上昇、ジャクソンホール会議におけるウォーシュFRB議長のインフレ抑制姿勢の表明などを背景に、利上げ観測が再び強まって、株式市場はそれまでの上昇を縮小させる動きが見られました。月間ベースではNYダウが5カ月続伸と好調で、S&P500とナスダックは3カ月ぶりに反発しました。S&P500の月間セクターパフォーマンスは、エネルギーや情報技術、素材などが上げて、公益や資本財・サービスなどが下げました。
9月の米国株は次の4点がポイントになると考えています。
①中東情勢とNY原油先物価格
②CPI(9月11日発表予定)
③FOMC(米連邦公開市場委員会、9月15-16日開催予定)
④マイクロン テクノロジー決算発表(9月30日予定、6-8月期)
米国とイランが相互に攻撃を行い、中東情勢は依然として不透明感があります。9/10時点でNY原油先物価格(10月限)は8日続伸して、102.48ドルまで上昇を強めており、心理的な節目と見られる100ドルを上回っています。また、金融政策の見通しを占う上でマーケットの注目度が高いCPIに関しては、市場予想で前年比3.4%増と前回並みの伸びが見込まれています。今月開催されるFOMCでは米金融当局者による政策金利見通し(ドットチャート)も発表される予定です。前回発表されたドットチャートと比べて政策金利見通しが上方修正されるのかどうかが焦点と思われます。なお、市場予想では年内1-2回の利上げが想定されていますが、ドットチャート発表を受けて、年内利上げ観測が1回で収まるのか、あるいは2回以上に強まるのか注目されます。
個別企業では半導体大手マイクロン テクノロジー(MU)の決算発表が大きな注目を集めそうです。半導体のSOX指数は7月安値からは水準を切り上げていますが、ピーク比およそ21%安で、不安定な動きが見られます。同社の決算発表では、半導体メモリー需給と売上高見通しなどが特に注目されそうです。世界の半導体株や株式市場に大きな影響を与える可能性があるため、9月下旬にかけては同社決算発表を見極めたいとの様子見姿勢から、米国株式市場は方向感の出にくい展開となる可能性があります。
今回のコンテンツのテーマは「エネルギー関連」です。NY原油先物価格が強含みの動きを見せる中、9/10までの年初来セクター別株価パフォーマンス(S&P500の11セクター)はエネルギーが約44%高とトップパフォーマンスです。2番目に好調な情報技術(同22%高)を大きくアウトパフォームしており、エネルギー株への投資家の高い注目を示唆していると考えられます。さらに、来月から始まる26/Q3(7-9月期)決算発表シーズンでも、エネルギーセクターへの関心が続く可能性があります。同期間におけるエネルギーセクターの市場予想EPSは前年比でおよそ2倍と他セクターを大幅に上回る高い伸びが見込まれています。
当コンテンツはBloombergデータ、各社資料、各種報道、当社Webサイトを基にSBI証券が作成
SBI証券 アナリスト注目銘柄
今回の5銘柄の選定ポイントは次の3点です。
1.エネルギー関連
2. 26年7-9月期の市場予想EPSが増益見通し(前年比ベース)
3.アナリストの投資判断が買いと中立で過半数
・テキサス州に本社があり、原油や天然ガスなどの探査・生産を手掛ける世界的なエネルギー企業です。米国やカナダ、ノルウェー、カタール、中国、豪州などで事業展開しています。
・探査や生産といった上流事業に特化しているのが特徴の1つで、同社はアラスカで最大級の原油生産を誇っています。また、セグメント別ではLower 48(アラスカとハワイを除いた米国48州で、シェールなどの事業展開)が生産と利益面でけん引役になっています。
・26年4-6月期はエネルギー価格上昇を背景に、EPSは前年比2.3倍と好調でした。7-9月期のEPSは市場予想でおよそ62%増が見込まれています。・年初来株価上昇率は約46%(9/10時点)。
1. エネルギー企業
2. 26年7-9月期の市場予想EPSはおよそ62%増(前年比ベース)
3.買い:25人、中立:8人、売り:1人
(画像=SBI証券)
・世界的な総合エネルギー企業です。バークシャー ハサウェイが大株主の1社です。原油や天然ガスなどの探査・生産のほか、精製などの下流事業も行っています。
・ベネズエラにおける権益保有が特徴の1つです。26年9月に、会社側は同国における生産を倍増させるため、今後5年で70億ドル超を投資する計画を明らかにしました。
・26年6月にはマイクロソフトとデータセンター向けの20年間の電力供給契約を締結しており、AI関連銘柄としても注目できそうです。
・株主還元に積極的で、39年連続増配です。今期市場予想配当利回りは約3.3%です(9/10時点:株価212.76ドル、一株当たり今期市場予想配当7.13ドル)。
・26年4-6月期は生産増加とエネルギー価格上昇を背景に、EPSは前年比3.4倍と好調でした。7-9月期のEPSは市場予想でおよそ2.5倍が見込まれています。・年初来株価上昇率は約40%(9/10時点)。
1.エネルギー企業
2.26年7-9月期の市場予想EPSはおよそ2.5倍(前年比ベース)
3.買い:25人、中立:5人、売り:1人
(画像=SBI証券)
・オハイオ州に本社があり、下流から中流(原油や精製品の輸送・貯蔵など)のエネルギー事業を行っています。原油精製能力は1日当たりおよそ300万バレルで、米国最大級の規模を誇っています。精製所はメキシコ湾岸地域や米西海岸などにあります。また、再生可能ディーゼル生産でも米国最大級です。
・中流事業はパイプラインなどを持つMPLXを通じて、原油などの集荷・輸送などを行っています。
・26年4-6月期はマージン改善などを背景に、EPSは前年比4.5倍と好調でした。7-9月期のEPSは市場予想でおよそ7.2倍が見込まれています。・年初来で株価は約2.4倍(9/10時点)。
1.エネルギー企業
2.26年7-9月期の市場予想EPSはおよそ7.2倍(前年比ベース)
3.買い:13人、中立:9人、売り:0人
(画像=SBI証券)
・世界的な総合エネルギー企業です。原油や天然ガスの探査・生産のほか、石油化学製品の製造など幅広くビジネス展開を行っています。
・株主還元に積極的で、43年連続増配です。今期市場予想配当利回りは約2.5%です(9/10時点:株価165.23ドル、一株当たり今期市場予想配当4.15ドル)。なお、2025年の配当支払い総額は172億ドルで、S&P500指数採用銘柄で2番目に高い水準です。
・26年4-6月期は上流事業の牽引などを背景に、EPSは前年比2.1倍と好調でした。7-9月期のEPSは市場予想でおよそ89%増が見込まれています。・年初来株価上昇率は約37%(9/10時点)。
1.エネルギー企業
2.26年7-9月期の市場予想EPSはおよそ89%増(前年比ベース)
3.買い:12人、中立:19人、売り:0人
(画像=SBI証券)
5.ST エネルギー セレクト セクター SPDR ETF(XLE)
・エネルギー セレクト セクター指数に連動する投資成果を目指すETF(上場投資信託)です。
・米国の大型エネルギー株を保有しています。原油・天然ガスの開発・生産、掘削およびその他のエネルギー関連サービスを提供する企業に投資します。エクソン モービル ホールディングスやシェブロンなど、上記4銘柄が保有銘柄上位となっています。
・設定は1998年12月で、経費率は0.08%です。
・年初来上昇率は約45%(9/10時点)。
1. 代表的なエネルギー関連ETF
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(画像=SBI証券)
| 著者プロフィール 齊木 良 (さいき りょう) シニア・マーケットアナリスト(米国株担当) (日本証券アナリスト協会 認定アナリスト) 名古屋大学経済学部卒業。東海東京証券において主に外国株プロモーション、外国株トレーディングに従事。機関投資家向けの日本株トレーディングにも携わる。米国の証券会社へのトレーニー、コロンビア大学ビジネススクール客員研究員等を経て2022年4月よりSBI証券投資情報部に所属。ファンダメンタルズとトレーディングの両面から米国株を分析する。初心者向けやETFなど幅広いコンテンツも作成している。各種メディアでマーケットや個別銘柄に関するコメントも行う。毎週3Km泳ぐことをルーティンとしているほか、プロ野球やバレーボール等のスポーツ観戦のため野球場やドーム、アリーナによく通っている。 |
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