
(画像=株式新聞)
この記事は2025年2月17日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>2月17日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>2月17日 |
前週末14日の米国株式は、NYダウが前日比165.35ドル安の4万4546.08ドルと反落、ナスダック総合指数は同81.129ポイント高の2万26.773ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8826万株、ナスダック市場が72億1035万株だった。ナスダック総合指数は1月23日(2万53.678ポイント)以来、約3週間ぶりに心理的なフシ目の2万ポイントを回復した。米1月小売売上高が前月比0.9%減となり、市場予想平均の同0.2%減よりも悪かった。消費動向への警戒感が台頭し、景気敏感株が軟調に推移した。また、17日がプレジデンツ・デーで休場となることもあり、様子見姿勢が強まった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーズやエヌビディア、ペイパルなどが上昇した。
17日の東京株式は、軟調な展開か。トランプ米大統領は現地14日、輸入自動車に対する関税を4月2日ごろに公表することを明らかにした。日本の輸出の主力である自動車産業への影響が警戒され、自動車関連株には重しとなりそう。現地17日の米国株式市場は、プレジデンツ・デーで休場となることから、海外投資家の市場参加は少ないとみられ、様子見姿勢が強まることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=152円台の前半(前週末14日は152円73-75銭)とやや円高方向に振れ、ユーロ・円は1ユーロ=159円台の後半(同159円84-88銭)と小動き。前週末14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キーエンス<6861.T>、ローム<6963.T>、オリンパス<7733.T>などが、同14日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同14日の大阪取引所清算値比10円安の3万9100円だった。
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