
(画像=株式新聞)
この記事は2025年3月5日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>3月5日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>3月5日 |
4日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比670.25ドル安の4万2520.99ドル、ナスダック総合指数は同65.028ポイント安の1万8285.163ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が13億8266万株、ナスダック市場が77億2261万株だった。米政府は4日からカナダとメキシコの輸入品に対し25%の関税を課したほか、中国に対しては10%の追加関税を実施。カナダや中国が報復関税を行うことを明らかにするなど、関税を巡り経済への悪影響が警戒され、NYダウは一時840ドルを超える下げとなる場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやスリーエム(3M)、アメリカン・エキスプレスなどが値下がり率の上位に入った。
5日の東京株式は、軟調な展開が続きそう。現地4日の米国株式が続落した動きを受け、売り先行スタートが見込まれる。日経平均株価はきのう4日に下げ渋る動きをみせたものの、心理的なフシ目の3万7000円を意識する動きとなりそう。また、トランプ米大統領は、日本時間の午前11時過ぎから施政方針演説を行う予定で、方針内容を確認したいとして、様子見が強まることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の後半(4日は149円34-36銭)、ユーロ・円が1ユーロ=159円台の前半(同156円69-73銭)と円安方向に傾いている。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キーエンス<6861.T>、菱重工<7011.T>、トヨタ<7203.T>などが、4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比405円安の3万6955円だった。
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