
この記事は2025年1月14日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

(画像=SBI証券)
主要3指数はまちまち。大手テクノロジー株が軟調。
1月13日(月)の米国株式市場は、金利の上昇傾向が続いて大手テクノロジー株が下落、ナスダックはマイナス。テクノロジー株の構成比が相対的に小さいダウ平均は上昇した。エヌビディア(NVDA)がバイデン政権による輸出規制を受けて-2.0%となったほか、テクノロジー大手に下落するものが多い。フアンCEOは同輸出規制について、「米国のグローバル競争力を弱め、世界をリードするイノベーションを弱体化する効果しかもたらさない」と批判している。
経済指標では、12月のNY連銀1年後インフレ期待は前年比+3.0%で、前月の値と一致した。
債券利回りは先週末の雇用統計によって高まった利下げ期待後退の影響が続いたとみられ、米10年国債利回りは4.7%台後半で推移した。一方、政策金利動向の影響を受けやすい2年債は低下した。ドル指数は前日比で大きく上昇する場面があったが引けにかけて小幅マイナスとなった。ドル円も小幅なマイナス。
原油価格は、米財務省によるロシア石油産業に対する広範な規制が発表され、10日(金)の大幅上昇に続いて上昇した。同規制によって中国やインドによる購入が影響を受けると見込まれている。
セクター別には、エネルギー、素材が2%以上の上昇となったほか、ヘルスケア、資本財、不動産などが上昇。公益事業、情報技術、コミュニケーションサービスなどが下落。
個別銘柄では、ユナイテッド ステーツ スチール(X)が、クリーブランドクリフ、ニューコアが共同で買収提案をすると報じられて+6.1%。
ユナイテッドヘルス グループ(UNH)は、メディアケアが2026年の医療保険会社に対する支出について市場予想以上の提案を行ったことが好感されて+4.0%。
モデルナ(MRNA)は、2025年の売上ガイダンスを引き下げて-16.8%。
1月10日(金)の米国株式市場は、12月米雇用統計の非農業部門雇用者数が前月比26.5万人増と市場予想の同16.0万人増を大きく上回ったことでインフレ懸念が再燃、米10年国債利回りが4.8%近くまで上昇したことで、主要3指数とも大きく下落。ダウ平均は-16.3%、S&P500は-1.54%、ナスダックは-1.63%。
市場は現在、FRBが政策金利の引き下げを少なくとも6月まで待つと予想している。雇用統計の発表前は、早ければ5月にも利下げが行われ、年末までに2度目の利下げが行われる可能性は約50%と予想していた。
個別銘柄では、エヌビディア(NVDA)が-3.0%となるなど、半導体株が下落。米国が新たな輸出規制を発表する可能性があるとの報道を嫌気した。
電力会社のコンステレーション エナジー(CEG)が+25.2%。独立系発電事業者の米カルパインを約164億ドルで買収することで合意した。好決算を発表したドラッグストア大手のウォルグリーン ブーツ アライアンス(WBA)好決算を発表して+27.5%。
米アルコール飲料大手コンステレーション ブランズ A(STZ)は、2025年2月期の売上高と利益の見通しを引き下げたことが弱材料となって-17.1%。
【1月14日(火)の米国市場】
主な経済イベント:NFIB中小企業楽観指数(12月)、米生産者物価指数(12月)
カンザスシティ連銀シュミット総裁があいさつ、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁があいさつ
主な企業決算の発表:なし
~見通し~
12月生産者物価指数は、総合指数が前年比+3.5%の予想(前月は同+3.0%)、コア指数が同+3.8%の予想(前月は同+3.4%)。予想通りの高い数字が出るなら、金利上昇、株価下落が懸念される。
SBI証券 投資情報部 榮 聡
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング


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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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