
(画像=SBI証券)
この記事は2025年3月13日にSBI証券で公開された「Daily米株速報 毎営業日午前更新予定」を転載したものです。 掲載記事(最新版):Daily米株速報 毎営業日午前更新予定 |

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まちまち。インフレ指標が予想を下振れ、大型テック株に買い戻しが入った
ダウは続落。S&P500やナスダックは上昇。インフレ指標の伸び率が市場予想を下振れ、足元で下落が続いていた大型ハイテク株に買い戻しが入った。一方、米政権はすべての国からの鉄鋼・アルミニウムに25%の追加関税を発動し、カナダとEUが報復措置を発表。市場センチメントが悪化し、下落圧力となる場面があった。
2月消費者物価指数(CPI)は、変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数が、前月比0.2%上昇(予想:同0.3%上昇)、前年同月比3.1%上昇(予想:同3.2%上昇)、さらに総合を含め、いずれも伸び率が市場予想を下振れた。トランプ関税による影響はまだ顕在化していないとの意見が市場から聞こえた。
セクター別では、大型テック株が上昇した影響で情報技術の上昇率がトップに。反面、ディフェンシブの生活必需品の下落率が最も大きかった。
債券利回りは上昇(価格は低下)。2月CPI発表後、利回りは低下する場面もあったが、その後貿易摩擦激化が意識され、利回りは上昇に転じた。ドルも同様で、下落していたが、債券利回りの上昇に伴いドル高が進んだ。
原油価格は続伸。米週間石油在庫統計で、米原油在庫が予想を下振れ、需給引き締まり観測が広がった。
個別株では、経営不振が続く半導体のインテル(INTC)が+4.6%。半導体受託生産世界最大手のTSMC(TSM)は、半導体大手エヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、ブロードコム(AVGO)に対し、インテル(INTC)の工場を運営する合弁会社への出資を申し入れたと、ロイター通信が関係筋からの情報として報じた。また、同報道によると、米政権がインテル(INTC)の再建を支援するようTSMC(TSM)に要請し、初期段階の交渉が行われているとしている。さらに、時間外で新CEO発表を受け、約10%上昇。
【3月13日(木)の米国市場】
■主な経済指標・イベント
生産者物価指数(2月)
新規失業保険申請件数(3月8日に終わる週)
30年国債入札
■主な企業決算の発表
寄り前:ダラー・ゼネラル(DG)
引け後:アルタビューティ(ULTA)、ドキュサイン(DOCU)
~見通し~
停滞していたインフレ抑制に進展が見られた2月消費者物価指数(CPI)に続き、2月生産者物価指数(PPI)でも進展が見られた場合、大型テック株を中心とした買い戻しが継続することが想定される。
SBI証券 投資情報部 栗本奈緒実
主要株価指数

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債券・商品市況

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主要通貨

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S&P500日中足チャート

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ナスダック日中足チャート

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S&P500セクター別

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S&P100種騰落率ランキング

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その他主要銘柄

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※本レポートはBloombergデータをもとにSBI証券が作成。
※銘柄名はBloomberg表記によるもの。
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