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<相場の読み筋>3月13日

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相場の読み筋

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年3月13日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>3月13日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>3月13日

12日の米国株式は、NYダウが前日比82.55ドル安の4万1350.93ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同212.355ポイント高1万7648.450ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億2138万株、ナスダック市場が69億6922万株だった。米2月CPI(消費者物価指数)でコアが前月比0.2%上昇し、市場予想平均の同0.3%上昇を下回った。インフレ再燃への警戒感が後退し、NYダウは上昇する場面もみられた。ただ、米政権は同日から鉄鋼やアルミニウム製品への25%の追加関税を発動。カナダやEU(欧州連合)は報復関税を課すことを表明し、貿易戦争の激化による世界経済への影響が懸念された。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラのほか半導体関連でマイクロン・テクノロジーズやエヌビディアなどが買われた。

 13日の東京株式は、続伸後も堅調か。現地12日の米国株式市場でSOX(フィラデルフィア半導体株)指数も上昇していることから、影響を受けやすい半導体関連銘柄を中心に買い先行スタートとなりそう。ただ、積極的に買い進む材料には乏しいことから、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(12日は148円59-60銭)、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の半ば(同161円97銭-162円01銭)とやや円高方向にある。12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日立<6501.T>、アドバンテス<6857.T>、菱重工<7011.T>などが、12日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所清算値比315円高の3万7105円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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