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<相場の読み筋>2月27日

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(画像=株式新聞) 

この記事は2025年2月27日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>2月27日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>2月27日

 26日の米国株式は、NYダウが前日比188.04ドル安の4万3433.12ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同48.877ポイント高の1万9075.263ポイントと5日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億5278万株、ナスダック市場が65億498万株だった。トランプ米大統領は、EU(欧州連合)に対する関税について、25%を想定していることを明らかにした。同関税の発動による欧米経済への悪影響が警戒されたほか、米半導体大手エヌビディアの決算発表を控え様子見姿勢が強かった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、下落していた反動から上昇。マイクロン・テクノロジーズやメタ(旧フェイスブック)、インテルなどが買われた。

 27日の東京株式は、しっかりした展開か。現地26日の米国株式市場では、NYダウが下落した一方、ナスダック総合指数が上昇するなどまちまちだった。注目された米半導体大手エヌビディアの24年11月-25年1月期決算が発表され、売上高と利益が市場予想の平均を上回った。同社株が時間外取引で上昇したことから、半導体関連銘柄には支援材料となりそう。ただ、為替市場では、ドル・円が1ドル=149円台の前半(26日は149円53-54銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の前半(同156円91-95銭)と円高方向に振れていることから、輸出関連銘柄を中心に重しとして意識される場面もありそうだ。

 26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、INPEX<1605.T>、ニデック<6594.T>、デンソー<6902.T>などが、26日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所清算値比165円安の3万8055円だった。

(写真:123RF)

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