
(画像=株式新聞)
この記事は2025年3月28日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>3月28日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>3月28日 |
27日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比155.09ドル安の4万2299.70ドル、ナスダック総合指数が同94.982ポイント安の1万7804.033ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8749万株、ナスダック市場が68億764万株だった。トランプ米大統領は26日、輸入自動車に25%の追加関税を課すことを発表。完成車に加えエンジンや変速機などの基幹部品も課税対象とした。自動車業界は裾野が広い業種だけに、景気への影響が警戒されリスク回避姿勢が強まった。NYダウ採用銘柄では、スリーエム(3M)やゴールドマン・サックス、エヌビディアなどが値下がり率の上位に入っている。
28日の東京株式は、もみ合いとなりそう。現地27日の米国株式が下落したことを受け、軟調な値動きが見込まれる。きょうは3月権利配当の落ち分が300円程度あるとみられ、今後の相場展開を読む上で落ち分を即日で埋めることができるか否かに注目が集まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=151円台の前半(27日は150円54-55銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の前半(同162円06-10銭)と円安方向にあり、輸出関連銘柄には支えとなりそう。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、村田製<6981.T>、トヨタ<7203.T>、野村<8604.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比15円安の3万7395円だった。
(写真:123RF)