
(画像=株式新聞)
この記事は2025年3月27日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>3月27日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>3月27日 |
26日の米国株式は、4日ぶりに反落した。NYダウが前日比132.71ドル安の4万2454.79ドル、ナスダック総合指数が同372.840ポイント安1万7899.015ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8063万株、ナスダック市場が79億6089万株だった。トランプ米大統領が同日に、自動車を対象とした関税に関して発表を行うと報じられた。増税による米景気への影響が懸念され、売りが優勢となった。また、英フィナンシャルタイムズは、中国が先端半導体の使用でエネルギー効率の規制を強化すると報じ、エヌビディアが急落した。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、エヌビディアのほかアーム・ホールディングス、テスラなどが値下がり率の上位に入っている。
27日の東京株式は、軟調な展開か。現地26日の米国株安を受け、朝方から売り優勢が見込まれる。また、トランプ米大統領は26日、すべての輸入車に対し25%の関税を課すことを表明、関連銘柄には重しとなりそう。一方、きょう27日は3月権利配当付きの最終売買にあたることから、権利取りに向けて個別株物色が強まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=150円台の半ば(26日は150円40-42銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の後半(同162円23-27銭)とやや円高に振れている。26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、アドバンテス<6857.T>、村田製<6981.T>などが、26日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所清算値比340円安の3万7460円だった。
(写真:123RF)