資産運用

年収2,000万円でも生活が苦しい?原因と対策を徹底解説

年収2,000万円といえば、一般的には「十分に余裕のある生活」が想像されます。

しかし、「思ったほど余裕がない」「貯金が増えない」と感じる人は少なくありません。高い税負担や住宅・教育費、生活水準の上昇、投資の偏り等が重なると家計は圧迫されやすくなります。

本記事では、支出の見える化やキャッシュフロー表、対策・相談先の活用まで、無理のない改善策を紹介します。

1.年収2,000万円でも「苦しい」と感じるのはどんな人?

年収2,000万円と聞くと、多くの人は「十分すぎるほど豊かな生活を送っている」と想像するかもしれません。しかし実際には、この層の一部が「思ったほど余裕がない」「貯金が増えない」と感じているケースも少なくありません。

ここでは、なぜ高収入でも生活が苦しくなってしまうのか、その典型的なパターンを見ていきましょう。

1-1. 都心の高級住宅地に暮らしている家庭

まず最も多いのが、「都心の住宅コスト」が家計を圧迫しているケースです。東京都心や横浜・名古屋・大阪中心部などの人気エリアでは、分譲マンションの価格が1億円を超えることも珍しくありません。

仮に1億円の物件を35年ローンで購入した場合、月々の返済額は30万〜35万円前後。管理費・修繕積立金・固定資産税を含めると、毎月50万円近い住居費になることもあります。

さらに、駐車場代や住宅ローン減税の縮小なども家計負担を押し上げます。共働き世帯であっても、手取り収入の3〜4割を住宅関連に充ててしまうと、他の支出に回す余裕がなくなり、「思ったより余裕がない」と感じやすくなります。

加えて、周囲の生活レベルに合わせようと、「子どもの習い事」「海外旅行」「車」など、無意識に支出が増える傾向もあります。いわゆる、見えないプレッシャーが、都心で暮らす高所得層の家計をじわじわ圧迫しているのです。

1-2. 子どもの教育費がかさんでいる家庭

次に大きな負担要因が「教育費」です。特に私立小中高一貫校や海外留学を視野に入れている家庭では、1人あたり年間200万〜300万円前後の教育費がかかることも珍しくありません。

2人の子どもがいれば、単純計算で年間500万円以上を教育費に充てる家庭もあります。

加えて、大学進学時の学費・塾代・習い事費用などを合計すると、18歳までに必要な教育資金は総額で3,000万円を超えるケースもあります。

年収2,000万円の世帯でも、住宅ローンや生活費と重なると貯蓄に回す余力が減り、「家計が苦しい」と感じやすくなります。

また、教育への投資は感情的な側面も大きく、「子どもにだけは不自由させたくない」と思うあまり、無理をして支出を続ける傾向があります。教育費は愛情支出であるがゆえに削りづらく、家計のバランスが崩れていても見直せない点が特徴です。

1-3. 浪費癖や見栄で出費が膨らむ人

年収2,000万円クラスになると、周囲から成功者と見られることも増えます。そのため、知らず知らずのうちに「自分へのご褒美」や「人付き合い」で支出が増える傾向があります。

たとえば、

  • 高級レストランでの会食や交際費
  • ブランド品・時計・車などの購入
  • ホテル宿泊や海外旅行の頻度増加
  • ゴルフ・趣味の会費やサロン費用

こうした支出は、それぞれは小さく見えても、年間に換算すると数百万円規模になることもあります。特に見栄や習慣から続いてしまう支出は、生活の満足度を高めるよりも、心理的なプレッシャーを生むことが多いのが特徴です。

また、収入が上がるほど支出も比例して増える「パーキンソンの法則」が働きやすく、「稼いだ分だけ使ってしまう」といった状態に陥ることもあります。

手取りが多くなっても支出がそれ以上に増えれば、当然ながら貯蓄に回せる分までは残りません。結果的に「年収は高いのにお金が貯まらない」というジレンマに悩む人が少なくないのです。

1-4. 投資や事業に多額の資金を投じている人

最後に、近年増えているのが「積極的な投資・事業拡大」によって一時的に資金繰りが苦しくなるケースです。株式・不動産・ベンチャー投資など、運用の幅が広がる一方で、リスクを取りすぎてキャッシュフローが逼迫する人も見受けられます。

たとえば、不動産投資でローンを組んだ場合、複数物件を保有すると月々の返済額が数十万円単位に膨らみます。また、株式や暗号資産など値動きが大きい投資商品に多額を投じると、含み損が発生した際に心理的負担となり、生活費を削らざるを得ないこともあります。

さらに、事業を行っている人の場合は、設備投資や広告宣伝費、スタッフ人件費などを優先し、生活費を後回しにすることもあるため、経営や投資の波に左右されると、年収が2,000万円あっても「現金が足りない」「生活費が回らない」という感覚に陥るのはこのパターンです。

重要なことは、収入額よりもキャッシュフローの安定性です。

たとえ年収が高くても、資金管理を誤れば手元資金は枯渇します。そのため、高所得層ほど、投資や事業におけるリスクコントロールを慎重に行う必要があります。

2.年収2,000万円でも生活が苦しい主な理由

年収2,000万円と聞くと、「お金に困るはずがない」と感じる方も多いでしょう。しかし、実際にはこの層でも「想定よりお金が残らない」「貯金が増えない」と感じている人が少なくありません。

その背景には、税負担の重さや支出構造の変化といった見えにくい構造的な要因が潜んでいます。

ここでは、高所得者でも生活が苦しくなる主な5つの理由を詳しく見ていきましょう。

2-1. 税金や社会保険料が家計を圧迫

まず最も大きな理由は、「税金・社会保険料の負担の重さ」です。

日本では、所得が増えるほど税率が高くなる累進課税制度を採用しています。

年収が約2,000万円に達すると、所得税の一部が「課税される所得金額(年収から給与所得控除・各種所得控除などを差し引いた額)」で1,800万円を超える部分に対して、税率40%が適用されます。また、住民税(所得割)は課税所得に対して原則10%で課されます。

さらに、年収2,000万円を超えると給与所得控除が頭打ちとなり、税制上の優遇を受けにくくなります。また、児童手当や高校無償化などには所得制限があるため、支援を受けられない場合もあります。

このように「高収入=税負担が重い」「優遇措置が受けられない」というダブルパンチで、想像以上に可処分所得が減ってしまうのが現実です。

2-2. 高額な住宅ローンや家賃

次に負担となるのが「住居費」です。都心や人気エリアに住む高所得層ほど、住宅にかける金額が大きくなる傾向があります。賃貸の場合でも、都心で家族向けの物件に住むと月30〜40万円は珍しくありません。高収入ゆえに「住環境もそれなりに」と考える人が多く、結果として住宅コストが家計を圧迫します。また、金利上昇や固定資産税の増税など、将来的な負担増のリスクもあります。住居費の高止まりが続くと、収入が多い世帯でも、生活の余裕を感じにくくなります。

2-3. 想像以上にかかる教育費

「教育費の負担感」も、高所得世帯に共通する悩みです。特に年収2,000万円クラスの家庭では、私立校への進学や、海外留学を選択するケースが多く、教育費が家計を圧迫する要因となっています。加えて塾・家庭教師・習い事などを合わせると、子ども1人あたり18歳までにかかる教育費は総額3,000万〜4,000万円にのぼることもあります。「子どもには良い環境を与えたい」という親心から支出を抑えにくく、結果的に貯蓄を取り崩すこともあります。また、高所得層ほど教育への期待値が高く、無意識に支出を増やしてしまう傾向も見られます。

2-4. 生活水準の向上に伴う支出の増加

収入が増えると、それに合わせて生活レベルも上がる傾向があります。

これがいわゆる「ライフスタイル・インフレーション(生活水準の膨張)」です。

たとえば、

  • 食事:外食やデリバリーの利用頻度が上がり、食費がかさむ
  • 車:高級車を複数台所有
  • 旅行:年数回の海外旅行、上級グレードのホテル
  • 趣味:会員制ジム、ゴルフ、ワインなど嗜好品支出

このように「せっかく稼いだから」と支出が少しずつ増え、固定費化していくケースが多く見られます。しかし、一度上げた生活水準は戻しにくく、収入が増えても支出が先に増えてしまいます。また、交際範囲の広がりも支出が増える要因です。職場・取引先・友人などとの付き合いが増えることで、会食費・贈答費・ゴルフ費用などが積み重なり、年間数十万円単位の出費につながることもあります。「頑張って稼いでいるのに貯蓄ができない」という感覚は、収入の多さよりも支出コントロールの難易度の高さに原因があるといえます。

2-5. 老後資金や貯金への不安

もうひとつ見落とされがちなのが、「将来への不安による過剰な支出・投資」です。

年収2,000万円クラスの人ほど、老後資金や相続対策を重視する傾向があり、そのために多額の投資や保険に加入するケースがあります。老後の公的年金だけでは生活費が賄えないため、資産運用や保険を活用して将来に向けて備える人が増えていますが、投資リスクや保険料負担が家計を圧迫する可能性もあります。

また、教育費・住宅費・税金が重なる50代前後は、支出が最も多い時期です。老後資金も同時に準備しようとして家計がパンク寸前になる例が珍しくありません。もちろん、将来への備えは重要ですが、短期的な生活を圧迫しては逆効果です。

貯蓄と投資のバランスを保ちながら、無理のない計画を立てることが重要といえるでしょう。

3.苦しい状況を改善するためのポイント

年収2,000万円という高収入であっても、「思ったよりお金が残らない」「生活に余裕が感じられない」と悩む人は少なくありません。

しかし、その原因の多くは「お金の流れが見えにくいこと」や「支出のバランスが崩れていること」にあります。家計の現状を正しく把握し、無理のない範囲で見直すことで、生活のゆとりを取り戻すことができます。

ここでは、今すぐ実践できる4つの改善ポイントを紹介します。

3-1. 「固定費」と「変動費」に分けて支出を管理

まず最初のステップは、支出を「固定費」と「変動費」に分類することです。

高所得者の場合、収入が多い人ほど支出項目も複雑化しており、どこにどれだけ使っているかが把握しづらい傾向にあります。

そのため、まずは最初にお金の流れを整理することが重要です。

◾️固定費(毎月ほぼ一定の支出)

代表例としては以下が挙げられます。

  • 住宅ローン・家賃
  • 保険料
  • 通信費(携帯・インターネット)
  • サブスクリプション(動画・音楽・会員制サービス)
  • 教育費(塾や習い事などの月謝)

これらは生活基盤を支える支出ですが、一度見直すだけで年間数十万円の削減につながることもあります。

たとえば、保険の重複契約を整理する、通信プランを最適化する、利用していないサブスクを解約するなど、固定費削減は即効性が高い対策です。

◾️変動費(毎月増減する支出)

食費、交際費、レジャー費、衣服費、交通費などが該当します。

変動費は「意識次第」でコントロールしやすく、事前に予算を決めて使うだけでも浪費を防ぎやすくなります。

重要なのは、固定費・変動費を分けたうえで、「どちらに無駄が多いか」を見極めることです。

高所得層の家計では、意外にも固定費の割合が大きくなっているケースが多く、まずは固定費から見直すことが効果的です。

3-2. キャッシュフロー表の作成と見直し

次に取り組みたいのが、キャッシュフロー表の作成です。

これは、毎月・毎年の「収入」と「支出」、さらに「貯蓄・資産残高」の推移を可視化した一覧表のことです。

家計を企業の経営状態のように把握できるため、高所得者ほど活用のメリットが大きいといえます。

キャッシュフロー表を作る際は、以下の3つの視点で整理します。

  • 現状の収支バランス:現在の生活費・貯蓄額・投資額・保険料などを整理
  • 将来イベントの支出:子どもの進学、住宅購入、老後生活資金など
  • 長期的な資産推移:現在の資産が10年・20年後にどの程度残るかを試算

このように可視化することで、将来の「資金ショート」や「支出ピークの時期」が明確になります。特に教育費と住宅ローンの重なる時期は、年収2,000万円の世帯でも貯蓄が難しくなる傾向があります。

キャッシュフロー表は、エクセルやGoogleスプレッドシートでも簡単に作成可能ですが、ファイナンシャルプランナー(FP)に依頼すれば、ライフプランに基づいた詳細なシミュレーションを作ってもらうこともできます。

可視化し数字として現実を認識できることが、改善への第一歩となります。

3-3. 税理士に相談し手取りを増やす仕組みを検討

年収2,000万円クラスの人にとって、所得税・住民税・社会保険料の負担が非常に重く、実際の手取りが思った以上に少なく感じることがあります。

そのため、専門家である税理士に相談し、手取りを最大限確保するための仕組み作りを検討することが重要です。

また、将来的な相続・贈与対策を早めに検討することも重要です。高所得層ほど資産規模が大きく、税務上のリスクも高まります。定期的に税理士と相談・検討することで、将来の負担やトラブルを防ぎやすくなります。

注意したいのは、負担を抑えるという目的だけで保険や金融商品を契約してしまうケースです。一見メリットがあるように見えても、流動性の低い商品はキャッシュフローを悪化させることがあります。

「目先の数字」よりも「長期的に資産が増えるかどうか」を基準に判断することが大切です。

3-4. 家計簿アプリでお金の流れを”見える化”

最後におすすめしたいのが、家計簿アプリの活用です。年収が高い世帯ほどカードや口座の動きが複雑になり、手作業では家計を把握するのは困難です。

近年は、銀行口座・クレジットカード・電子マネー・証券口座を自動連携できるアプリが普及しており、リアルタイムで支出を把握できます。

代表的なアプリとしては、「マネーフォワードME」や「Zaim」「マネーツリー」などがあります。これらを活用すると、次のような確認が可能になります。

  • 支出の自動分類(食費・通信費・交際費など)
  • 毎月の収支グラフ化
  • 前月比・前年比での支出推移の確認

特に高所得世帯では、カード決済や引き落としが多く、気づかない出費が増えやすい傾向があります。アプリで「見える化」することで、不要な支出やサブスクを発見しやすくなります。

また、夫婦でデータを共有すれば、家計の透明性が高まり、将来の話し合いもスムーズになります。家計の数字が可視化されることで、「どの支出を減らすべきか」「どんな資産形成を増やすか」といった判断も明確になります。

4.年収2,000万円の人が生活苦を避けるための注意点

高収入であるはずの年収2,000万円世帯でも、「気づいたら貯金が減っている」「想定より家計が厳しい」と感じることがあります。これは、収入の増加よりも支出の増加ペースが上回ってしまう、高所得者特有の落とし穴ともいえる現象です。ここでは、生活苦を防ぎ、長期的に安定した家計を維持するための4つの注意点を紹介します。

4-1. 生活水準が適切か定期的に見直す

まず大切なのは、「生活水準を適切な範囲に保つこと」です。 年収が上がると、自然と支出も増えていく傾向があります。 高級レストランでの外食、ブランド品、タクシー移動、海外旅行など、日常の当たり前が少しずつ上がることで、気づかないうちに生活コストが膨らんでしまうのです。

特に高所得者の場合、「努力のご褒美」や「周囲との比較」といった心理要因が支出増の引き金になるケースが多く見られます。 一度上げた生活レベルを下げづらいため、早い段階で適正水準を把握しておくことが重要です。

たとえば、毎月の支出を手取りの60〜70%以内に抑えることを意識すると、貯蓄や投資に回せる余力が確保しやすくなります。

また、支出を「固定費(住居費・保険・通信費)」と「変動費(食費・交際費・レジャー)」に分け、それぞれの比率を定期的にチェックすることも有効です。

「高収入だから大丈夫」という思い込みは、最も危険なサインです。 まずは身の丈に合った支出を意識し、収入と支出のバランスを整えることから始めましょう。

4-2. 住宅や車のローンは返せる額で判断する

家計を圧迫する大きな原因のひとつが、「過大なローン負担」です。 特に住宅ローンや車のローンは、金額が大きく返済期間も長いため、慎重な判断が求められます。

年収2,000万円の人であれば、金融機関の審査上は1億円前後の借入が可能な場合もありますが、借りられる額と無理なく返せる額は別物です。目安としては、年間返済額が手取り収入の25〜30%以内に収まる範囲です。たとえば手取りが1,200万円であれば、年間返済額は300〜360万円(月25〜30万円)ほどだと無理のない範囲といえます。

また、固定金利か変動金利か、ローンの組み方次第で将来的な負担が大きく変わります。
金利上昇局面では返済額が増えるリスクもあるため、複数の金融機関でシミュレーションを比較しながら、慎重に検討することが大切です。

車に関しても、購入価格だけでなく維持費(保険料・税金・駐車場代・燃料費)を含めた総コストで判断しましょう。 ステータス目的で過剰な高級車を所有するよりも、実用性やライフスタイルに合わせた選択のほうが、長期的に家計を安定につながります。

4-3. 教育費は計画的に準備する

教育費は、高所得世帯であっても家計を圧迫しやすい代表的な支出です。 

特に私立校や海外留学を検討する家庭では、子ども1人あたり総額で3,000万〜4,000万円程度かかることもあります。
こうした支出をその都度賄うのではなく、早めに計画的な準備を進めることが重要です。

まずは、教育費を「短期・中期・長期」に分けて整理しましょう。

  • 短期(3〜5年以内):塾、習い事、私立中学の入学金など
  • 中期(10年以内):高校・大学進学に備えた学費
  • 長期(10年以上):留学・大学院進学などの特別支出

短期的な費用は預貯金で、中長期的な費用は積立投資(つみたてNISAなど)で備えることも選択肢の一つです。 時間を味方につけることで、資産形成の負担を分散できます。

また、教育費を考える際は「親の満足度」ではなく「子どもの将来価値」で考えることが大切です。すべてを最上級にそろえる必要はなく、本人の興味や進路に合わせた支出配分が理想です。

必要な教育投資を見極めつつ、老後資金とのバランスを取りながら準備していくことが、長期的な家計安定につながります。

4-4. 投資や保険に偏りすぎない

高収入層の中には、将来への不安から投資や保険に多額を投じる人も少なくありません。しかし、これがかえってキャッシュフローを悪化させることもあります。

たとえば、不動産投資で複数の物件をローン購入したり、高額な外貨建て保険を契約したりすると、毎月の支払いが膨らみ、生活費の圧迫につながります。 また、投資信託や株式など値動きがある商品の場合、短期的な収益を求めすぎるとリスクが高まります。

重要なのは、「目的」と「期間」を明確にしたうえで分散することです。

資産を複数の時間軸に分けて管理すると、リスクを抑えながら安定的に資産を増やせます。

保険も同様で、保障内容を定期的に見直すことが大切です。収入や家族構成が変わると必要な保障額も変化します。「何となく不安だから」という理由で加入を増やすのではなく、万一に備える最低限の保障+資産運用による備えをバランス良く組み合わせるようにしましょう。

もし判断が難しい場合は、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)など、中立的な立場で相談できる専門家に意見を求めるのも一つの方法です。

5.生活が苦しいと感じたときに相談できる専門家

年収2,000万円のような高収入世帯であっても、「貯蓄ができない」「支出のバランスが崩れている」と感じることがあります。

しかし、自己流で解決しようとしても、家計全体を客観的に見直すことは難しいものです。

そのような時は、お金の専門家に相談して、冷静に現状を整理することが有効です。

ここでは、相談先として代表的なファイナンシャルプランナー(FP)とIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の特徴を紹介します。

5-1. ファイナンシャルプランナーに家計相談

家計の見直しを得意とするファイナンシャルプランナー(FP)は、収入・支出・貯蓄・保険・住宅・教育費・老後資金など、家計全体を総合的に分析し、最適な改善プランを提案してくれる専門家です。

たとえば次のようなお悩みに対応できます。

  • 生活費が増えて貯金ができない
  • 教育費や住宅ローンのバランスを見直したい
  • 老後資金の見通しを立てたい
  • 保険料を減らしたい

FPに相談すると、キャッシュフロー表をもとに、将来の支出と収入のバランスを見える化できます。また、税制や社会保障の仕組みにも詳しいため、節税や公的制度の活用方法をアドバイスしてもらえるのもメリットです。

FPには、銀行・保険会社に所属している人と、独立系(特定の商品を販売しない)FPがいます。 中立的な立場で相談したい場合は、独立系FPを選択すると良いでしょう。

5-2. IFAに運用相談

一方で、「資産運用」や「投資の相談」をしたい場合は、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が頼りになります。

IFAは特定の金融機関に属さず、複数の証券会社や金融商品の中から、顧客の目的やリスク許容度に合わせて中立的にアドバイスを行う専門家です。

証券会社や銀行の担当者は、自社の商品を扱う立場にありますが、IFAには販売ノルマがないため、顧客の利益を優先した提案を受けられる点が大きな違いです。

IFAに相談すると、次のようなお悩みに対応できます。

  • 投資信託や株式の運用バランスを見直したい
  • 老後に向けた資産運用において、適切なリスク許容度を知りたい
  • 相場変動に強い分散投資の方法を学びたい

特に高所得者層では、将来の資産形成や相続を意識した運用設計も重要になります。 

IFAは長期的な視点で顧客に寄り添うため、「担当者の転勤がない」「同じ担当者から長期的なサポートを受けられやすい」といった安心感もあります。ただし、退職等に伴い担当者が変更になることはございます。

6.まとめ

年収2,000万円でも家計が厳しくなる背景には、税・社会保険の負担の重さ、住居費や教育費の高止まり、生活水準の上昇、投資や事業の資金繰りが重なる構造があります。

まずは固定費と変動費を分けて現状を整理し、キャッシュフロー表で将来の支出ピークを把握することが重要です。

制度の活用や支出の見直しは専門家の助言を得ながら、過剰な保険・投資は目的と期間で精査しましょう。

住宅や車のローンは手取りの範囲で無理なく、教育費は時間軸で準備することが有効です。

判断に迷う部分はFPやIFAに相談し、定期的に家計を点検しながら微調整を続けることで、ゆとりと貯蓄の両立が現実的になります。

重要なことは、どれだけ入るかより、どれだけ残せる仕組みを整えられるかです。

数字で把握し、暮らしに合う優先順位を決めることが着実な改善につながります。

ファーストパートナーズでは、お客様一人ひとりの状況に寄り添ったさまざまなサービスのご提案を行っております。

富裕層・資産形成層の方々に向け、金利環境や市場動向を踏まえ、お客様の状況に応じたアドバイスを心がけています。

これを機にぜひ一度、ご相談をご検討ください。

ご相談はこちらから。

倉田 智貴

立命館大学経済学部を卒業し、大和証券に入社。約5年間、名古屋の支店にて勤務。その後、ファーストパートナーズの創業に携わり、IFAとして活動を開始。長期的な資産の最大化を目指すべく、保険商品も扱う。MDRT成績資格会員。「より長期的で再現性のある資産運用」を意識して様々な金融商品を用いてお客様に寄り添ったコンサルティングをしております。

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