
(画像=株式新聞)
この記事は2025年2月3日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>2月3日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>2月3日 |
前週末1月31日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比337.47ドル安の4万4544.66ドル、ナスダック総合指数が同54.307ポイント安の1万9627.442ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億8988万株、ナスダック市場が72億8843万株だった。米政府のレビット大統領報道官は同日の記者会見で、カナダとメキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品には10%の追加関税を2月1日から課すと発表。追加関税の実施で輸入品価格の上昇がインフレ招くとの見方から、リスク回避姿勢が強まった。NYダウ採用銘柄では、シェブロンやエヌビディア、シャーウィン・ウィリアムズなどが値下がり率の上位に入っている。
2月3日の東京株式は反落後、軟調か。現地1月31日の米国株式が下落した動きを受け、日本株も売り先行スタートとなろう。トランプ米大統領は、カナダとメキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品には10%の追加関税を課す大統領令に署名。現地4日から課税される予定だが、日本製品に対する措置も警戒され、手控えムードが広がる場面も想定される。一方、25年3月期第3四半期累計(24年4-12月)の決算発表が本格化し、好業績銘柄への個別物色が中心になりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=154円台の後半(前週末1月31日は154円65-66銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=159円前後(同160円89-93銭)と円高方向にある。
1月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ローム<6963.T>、日産自<7201.T>などが、同31日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所清算値比275円安の3万9355円だった。
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