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<相場の読み筋>2月10日

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相場の読み筋

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年2月10日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>2月10日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>2月10日

前週末7日の米国株式は、NYダウが前日比444.23ドル安の4万4303.40ドルと続落、ナスダック総合指数が同268.589ポイント安の1万9523.402ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1520万株、ナスダック市場が70億1915万株だった。米1月雇用統計で非農業分野の雇用者数は季節調整済みで前月比14万3000人増となり、市場予想平均の同17万5000人増に届かなかったことが嫌気された。また、トランプ米大統領は石破茂首相との記者会見で、来週にも多くの国に対する相互関税を課すと発表。関税措置に対する経済への悪影響も警戒された。NYダウ採用銘柄では、ナイキやアマゾン・ドット・コム、アップルなどが値下がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は、続落後も弱含みか。現地7日の米国株式が下落した動きを受け、売り優勢スタートとなろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=151円台の前半(前週末7日は151円83-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の半ば(同157円73-77銭)と円高方向に振れており、輸出関連銘柄には重しとなりそう。米国で7日に行われた日米首脳会談では、日本製鉄<5401.T>によるUSスチールの買収について、トランプ米大統領は「買収ではなく多額の投資」で決着するとの考えを示した。また、石破茂首相はいすゞ<7202.T>による米国での新工場計画に言及。両社株の動向に注目が集まりそうだ。

 前週末7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、古河電工<5801.T>、ソニーG<6758.T>などが、同7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同7日の大阪取引所清算値比465円安の3万8375円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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