
(画像=株式新聞)
この記事は2025年2月12日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>2月12日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>2月12日 |
11日の米国株式は、NYダウが前日比123.24ドル高の4万4593.65ドルと続伸、ナスダック総合指数は同70.414ポイント安の1万9643.856ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億5095万株、ナスダック市場が80億8123万株だった。トランプ米大統領は、3月12日から鉄鋼・アルミニウム製品の輸入で例外なく25%の関税を課すと発表。関税策による世界経済への影響が懸念された。また、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は上院の議会証言で、「経済は総じて堅調で利下げを急ぐ必要はない」と再度表明し、早期利下げへの期待感が後退した。相場の方向感が乏しいなか、NYダウ採用銘柄ではコカ・コーラやIBM、アップルが値上がり率の上位に入った。
12日の東京株式は続伸後、上値の重い展開か。現地11日の米国株式市場では、NYダウが続伸した一方、ナスダック総合指数は反落するなどまちまち。シカゴ日経平均先物の円建て清算値が、10日の大阪取引所清算値比310円高の3万9070円だったことから、同清算値にサヤ寄せしてスタートしそうだ。ただ、トランプ米大統領が、鉄鋼・アルミニウム製品の輸入で例外なく25%の関税を課すと発表。自動車や半導体、医薬品などにも関税の範囲を拡大する考えを示しているだけに、買い一巡後は、様子見姿勢が強まる場面も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=152円台の半ば(10日は152円17-18銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=158円前後(同156円94-98銭)と円安方向に振れている。11日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、パナソニック<6752.T>、京セラ<6971.T>などが、10日の東京終値に比べ高かった。
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