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<相場の読み筋>2月13日

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相場の読み筋

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年2月13日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>2月13日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>2月13日

 12日の米国株式は、NYダウが前日比225.09ドル安の4万4368.56ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同6.095ポイント高の1万9649.951ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億5081万株、ナスダック市場が71億2690万株だった。米1月CPI(消費者物価指数)で、変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数が前年比3.3%上昇し、市場予想平均の同3.1%上昇を上回った。根強いインフレ傾向が確認されたことから、FRB(米連邦準備制度理事会)の早期の利下げ期待が後退。NYダウは一時、480ドルを超える下げをみせる場面があった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ギリアド・サイエンシズやインテル、テスラなどが上昇した。

 13日の東京株式は、堅調な動きとなりそう。現地12日の米国株式市場では、NYダウが3日ぶりに反落した一方、ナスダック総合指数は反発するなど、11日に続いてまちまちの展開だった。東京市場では、きょう12日の決算発表が450社を超える予定で、引き続き、好業績や自社株取得枠を設定する銘柄などへの個別物色が中心になるとみられる。また、トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領とロシア・ウクライナの戦闘終結に向け、交渉を開始する方針を示したと報じられ、和平交渉の進展期待も相場を支えそうだ。

 為替相場は、ドル・円が1ドル=154円台の前半(12日は153円69-71銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円台の前半(同159円46-50銭)と円安方向に振れており、輸出関連銘柄には追い風となりそう。12日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、古河電工<5801.T>、TDK<6762.T>などが、12日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所清算値比165円高の3万9165円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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