
(画像=株式新聞)
この記事は2025年2月20日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>2月20日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>2月20日 |
19日の米国株式は、NYダウが前日比71.25ドル高の4万4627.59ドルと続伸、ナスダック総合指数は同14.992ポイント高の2万56.253ポイントと5日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3412万株、ナスダック市場が73億8494万株だった。1月28-29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録では、量的引き締め策を減速させる案もみられ、利下げ期待が継続する格好となり、株価を支えた。一方、トランプ米大統領は18日、米国に輸入される自動車に課すことを検討している関税について25%前後になることを明らかにしたほか、半導体や医薬品についても追加関税を課す方針を示した。関税拡大による米国のインフレ再燃が警戒され、NYダウは下落する場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、メルクやユナイテッドヘルス、ベライゾン・コミュニケーションズなどが値上がり率の上位に入っている。
20日の東京株式は、軟調な展開か。現地19日の米国株式は上昇したものの、引き続き、トランプ米大統領の自動車に対する25%程度の関税を課す方針で、自動車関連株を中心に業績への影響が警戒され相場の重しとなりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=151円台の半ば(19日は151円65-67銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の後半(同158円50-54銭)と円高に振れている。19日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ホンダ<7267.T>、村田製<6981.T>、アシックス<7936.T>などが、19日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比185円安の3万8985円だった。
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