
(画像=株式新聞)
この記事は2025年2月21日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>2月21日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>2月21日 |
20日の米国株式は、NYダウが前日比450.94ドル安の4万4176.65ドルと3日ぶり、ナスダック総合指数が同93.891ポイント安の1万9962.362ポイントと6日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億5000万株、ナスダック市場が67億2705万株だった。米小売大手ウォルマートが発表した26年1月期業績予想は、売上高と利益の予想が市場予想平均に届かなかった。消費の停滞や、米国の関税政策によるインフレ再燃も警戒され、リスク回避姿勢が強まり、NYダウは一時670ドルを超える下げをみせる場面もあった。NYダウ採用銘柄では、ウォルマートのほか、JPモルガンやゴールドマン・サックスなどが値下がり率の上位に入っている。
21日の東京株式は、軟調な展開が続きそうだ。現地20日の米国株式が下落した動きを受け、朝方から売り先行スタートとなろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の半ば(20日は150円16-18銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の前半(同156円64-68銭)とやや円安方向にある。対ドルでの円高で、業績への影響が警戒され輸出関連銘柄を中心に弱い動きが想定される。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、デンソー<6902.T>、三菱商<8058.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比155円安の3万8555円だった。
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