
(画像=株式新聞)
この記事は2025年2月28日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>2月28日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>2月28日 |
27日の米国株式は、NYダウが前日比193.62ドル安の4万3239.50ドルと続落、ナスダック総合指数は同530.844ポイント安の1万8544.419ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9860万株、ナスダック市場が71億2964万株だった。トランプ米大統領は同日、自身のSNSに、カナダとメキシコからの輸入品に対する関税措置を3月4日から実施すると投稿。関税引き上げによる米経済への悪影響が警戒された。また、26日の通常取引終了後に24年11月-25年1月期決算を発表したエヌビディアが大幅下落し、相場の重しとなった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、エヌビディアのほかアプライド・マテリアルズやアーム・ホールディングスなどが下落した。
28日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開となりそう。現地27日の米国株式が下落し、日経平均株価への寄与度が高い半導体関連株が影響を受けるSOX(フィラデルフィア半導体株)指数も下げていることから、売り優勢スタートとなろう。週末と月末が重なることから様子見姿勢が強まり、買い手控えから下値模索の展開となることも見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の後半(27日は149円26-28銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=155円台の後半(同156円36-40銭)とやや円高に傾いているなど、まちまち。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、TDK<6762.T>、アドバンテス<6857.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比715円安の3万7585円だった。
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