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<相場の読み筋>3月3日

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<相場の読み筋>3月3日

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年3月3日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>3月3日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>3月3日

前週末2月28日の米国株式は、NYダウが前日比601.41ドル高の4万3840.91ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同302.860ポイント高の1万8847.279ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が18億5467万株、ナスダック市場が76億183万株だった。米1月PCE(個人消費支出)デフレーターは前月比0.3%上昇し、市場予想平均と一致。インフレ再燃への警戒感が後退し幅広い銘柄が買われた。また、前日27日に大幅下落した米半導体大手のエヌビディアが反発したことも支えとなった。NYダウ採用銘柄では、エヌビディアのほかスリーエム(3M)や、ゴールドマン・サックスなどが値上がり率の上位に入っている。

 3月3日の東京株式は反発後、もみ合いか。現地2月28日の米国株式が上昇した動きを受け、買い先行スタートとなろう。ただ、買い手がかり難のなか、戻り待ちの売りが控えているとみられ、上値が重くなる展開が想定される。米国とウクライナは、ロシアに対する考えの違いからウクライナでの資源開発協定の締結を延期。両国関係の先行き不透明感から、ウクライナとロシアの停戦期待が後退し、手控えムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=150円台の半ば(前週末2月28日は150円43-45銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の前半(同156円38-42銭)と小動き。

 前週末2月28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、アドバンテス<6857.T>、菱重工<7011.T>などが、同28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同28日の大阪取引所清算値比480円高の3万7590円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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