
(画像=株式新聞)
この記事は2025年3月6日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>3月6日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>3月6日 |
5日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比485.60ドル高の4万3006.59ドル、ナスダック総合指数が同267.571ポイント高の1万8552.734ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億6654万株、ナスダック市場が64億3954万株だった。トランプ政権は、前日4日に発動したカナダとメキシコに対する関税のうち、自動車を対象に1カ月間適用を延期すると発表。関税の応酬による米経済への過度な警戒感が後退し、幅広い銘柄に買い戻す動きがみられた。一方、米2月ADP雇用統計では、非農業分野の雇用者数が前月比7万7000人増加し、市場予想平均の同14万人増に届かなかった。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやマイクロソフト、ボーイングなどが値上がり率の上位に入っている。
6日の東京株式は、しっかりした展開か。現地5日の米国株式が反発した動きを受け、買い先行スタートが見込まれる。ただ、積極的に買い進む材料に乏しいことから、買い一巡後はもみ合いとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の後半(5日は149円45-47銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=160円台の半ば(同159円51-55銭)と円安方向にある。対ドルでの円高を警戒して、上値が重くなる場面も想定される。5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、アドバンテス<6857.T>、菱重工<7011.T>などが、5日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5日の大阪取引所清算値比275円高の3万7695円だった。
(イメージ写真提供:123RF)