
(画像=株式新聞)
この記事は2025年3月11日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>3月11日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>3月11日 |
10日の米国株式は、反落した。NYダウが前週末比890.01ドル安の4万1911.71ドル、ナスダック総合指数が同727.900ポイント安の1万7468.321ポイントで取引を終了。両指数ともに今年最大の下げ幅となった。出来高概算は、NY市場が14億6221万株、ナスダック市場が74億2882万株だった。トランプ米大統領は米FOXニュースのインタビューで、関税政策による米景気への影響について「少し時間はかかるが必ず素晴らしい事態になる」として直接的な言及を避けた。米政府が景気に配慮した政策を実行するとの期待感が後退、リスク回避姿勢が強まりNYダウは一時1180ドルを超える下落をみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやアーム・ホールディングス、マイクロン・テクノロジーズなどが下落した。
11日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開か。現地10日の米国株式が反落した動きから、売り先行スタートとなろう。直近の日経平均株価は上値の重い展開が続いていたこともあり、きょうの下げをきっかけに見切り売りが強まることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円前後(10日は147円58-60銭)、ユーロ・円が1ユーロ=159円台の前半(同159円72-76銭)と円高方向に振れている。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ローム<6963.T>、アドバンテス<6857.T>、日産自<7201.T>などが、10日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比605円安の3万6475円だった。
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