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<相場の読み筋>4月3日

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<相場の読み筋>4月3日

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年4月3日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月3日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>4月3日

2日の米国株式は、NYダウが前日比235.36ドル高の4万2225.32ドルと反発、ナスダック総合指数は同151.155ポイント高の1万7601.046ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億9084万株、ナスダック市場が76億9723万株だった。トランプ米大統領が現地2日午後4時(日本時間3日午前5時)に相互関税の内容を発表することを前に、買い戻す動きが先行し、NYダウは一時390ドルを超える上昇をみせた。ただ、買い一巡後は、内容を確認したいとして様子見姿勢が強まる格好となった。NYダウ採用銘柄では、ゴールドマン・サックスやアマゾン・ドット・コム、アメリカン・エキスプレスなどが、値上がり率の上位に入っている。

 3日の東京株式は、反落後も軟調な展開か。トランプ米大統領は日本時間3日午前5時、相互関税の内容を公表。日本に対しては一律課税10%と14%の上乗せ関税で合わせて24%を課すとした。米国向け輸出関連会社には大きな影響が出ることが見込まれ、リスク回避姿勢の動きが強まりそう。相互関税発表後の大阪取引所のナイトセッションでは同930円安の3万4830円で取引を終えており、ナイトセッションの終値にサヤ寄せする動きが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(2日は149円65-67銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円台の半ば(同161円49-53銭)と円高方向に振れていることも重しとなりそう。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、古河電工<5801.T>、菱重工<7011.T>、三菱商<8058.T>などが、2日の東京終値に比べ高かった。

(イメージ写真提供:123RF)

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