
(画像=株式新聞)
この記事は2025年4月4日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月4日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>4月4日 |
3日の米国株式は、NYダウが前日比1679.39ドル安の4万545.93ドルと急反落、ナスダック総合指数が同1050.441ポイント安の1万6550.605ポイントと3日ぶりに大幅反落して取引を終了。NYダウは20年6月11日(1861.82ドル安)以来の大幅下落となった。出来高概算は、NY市場が15億4350万株、ナスダック市場が79億4461万株だった。トランプ米大統領は2日、相互関税政策の内容を発表。国や地域により税率に違いがあるものの、日本に24%、中国に34%、EU(欧州連合)に20%を課すなどとした。同政策による米国でのインフレ加速や消費の減退などを懸念し、リスク回避姿勢の売りが強まった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーズやアーム・ホールディングス、クアルコムなどが下落した。
4日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開か。現地3日の米国株式が下落した動きを受けて、売り先行スタートとなろう。米国の相互関税導入で経済情勢の先行き不透明感や週末要因などで、リスク回避姿勢が続きそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の後半(3日は147円24-27銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の前半(同161円54-58銭)と小動き。対ドルでの円高で輸出関連銘柄を中心に売り圧力が強まるとみられ、心理的なフシ目の3万4000円割れも想定される。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、INPEX<1605.T>、日立<6501.T>、川重<7012.T>などが、3日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比995円安の3万3895円だった。
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