
(画像=株式新聞)
この記事は2025年4月7日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月7日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>4月7日 |
前週末4日の米国株式は、大幅続落した。NYダウが前日比2231.07ドル安の3万8314.86ドル、ナスダック総合指数が同962.819ポイント安の1万5587.786ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が19億3159万株、ナスダック市場が76億4336万株だった。NYダウは、終値ベースで20年3月12日(2352.60ドル安)以来、過去3番目の下落となった。中国政府は4日、米国の追加関税策に対抗し米国からの輸入品に対し34%の追加関税を課すと発表。米中による貿易摩擦の激化が警戒され、リスク回避姿勢が強まった。4月米雇用統計では季節調整済みの非農業分野の雇用者数が前月比22万8000人増加し、市場予想平均の同14万人増を上回った。NYダウ採用銘柄では、ナイキを除く29銘柄が下落し、ボーイングやスリーエム(3M)、シェブロンなどが値下がり率の上位に入っている。
7日の東京株式は、下値模索の動きとなりそう。現地4日の米国株式が大幅続落したことを受け、売り先行スタートとなろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の半ば(前週末4日は146円27-29銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円台の後半(同160円96銭-161円00銭)と円高傾向にあり、為替動向を意識される場面も想定される。前週末4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、アドバンテス<6857.T>、川重<7012.T>などが、同4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同4日の大阪取引所清算値比1515円安の3万2245円だった。
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