
(画像=株式新聞)
この記事は2025年4月8日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月8日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>4月8日 |
7日の米国株式は、NYダウが前週末比349.26ドル安の3万7965.60ドルと3日続落、ナスダック総合指数は同15.476ポイント高の1万5603.262ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が20億6466万株、ナスダック市場が83億5606万株だった。前週末の弱い動きが継続し、朝方にNYダウは1700ドルを超える下落をみせた。売り一巡後は、大幅な下落が続いたことから、短期的なリバウンド狙いの買いが入った。また、トランプ米大統領が中国以外の国・地域への関税措置を90日間停止することを検討していると報じられたことから、NYダウは一時上昇する場面がみられるなど、荒い値動きとなった。同報道について米政権は虚偽の報道としている。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーズやブロードコム、アプライド・マテリアルズなどが上昇した。
8日の東京株式は反発後、もみ合いか。現地7日の米国株式は、NYダウが3日続落した一方、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は上昇。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比1265円高の3万2225円だったことから、同清算値にサヤ寄せスタートとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の後半(7日は145円79-80銭)、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の前半(同160円39-43銭)と円安方向に振れていることも支え。ただ、依然として米相互関税の影響が読み切れないことから、買い一巡後は戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面も想定される。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、TDK<6762.T>、MS&AD<8725.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。
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