
(画像=株式新聞)
この記事は2025年4月9日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月9日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>4月9日 |
8日の米国株式は、NYダウが前日比320.01ドル安の3万7645.59ドルと4日続落、ナスダック総合指数が同335.349ポイント安の1万5267.913ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が16億6736万株、ナスダック市場が86億9709万株だった。米政権は現地9日に相互関税の発動を控えるが、レビット米大統領補佐官は8日の記者会見で、報復関税を課す方針の中国に対して合わせて104%の関税を課すと表明。米中貿易摩擦の激化や先行き経済の悪化が警戒され下落して取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、インテルやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、テキサス・インスツルメンツなどが値下がり率の上位に入った。
9日の東京株式は反落後、もみ合いか。現地8日の米国株式が下落した動きを受け、売り先行スタートが見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の前半(8日は147円39-40銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円台の前半(同161円00-04銭)と円高方向にあり、輸出関連銘柄を中心に売り圧力が強まることも想定される。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、INPEX<1605.T>、日立<6501.T>、ニデック<6594.T>などが、8日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比855円安の3万2245円だった。
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