
(画像=株式新聞)
この記事は2025年4月10日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月10日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>4月10日 |
9日の米国株式は、NYダウが前日比2962.86ドル高の4万608.45ドルと5日ぶりに大幅反発、ナスダック総合指数が同1857.059ポイント高の1万7124.972ポイントと急反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が21億597万株、ナスダック市場が90億4786万株だった。NYダウの上昇幅としては20年3月24日(2112.98ドル高)を大きく上回り過去最大となった。トランプ米大統領は同日、発動した相互関税について一部の国・地域で90日間停止すると発表。リスク回避姿勢が弱まり、買い戻す動きが優勢となり株価を大幅に押し上げた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アーム・ホールディングスやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、テスラなどが急騰した。
10日の東京株式は反発後、堅調な展開か。現地9日の米国株高を受け、日本株も朝方から買い戻す動きが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(9日は145円53-54銭)、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の後半(同160円29-33銭)と円安方向に傾いている。円安に振れたことから輸出関連銘柄を中心に見直しの動きが進みそう。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、古河電工<5801.T>、TDK<6762.T>、アドバンテス<6857.T>などを中心に全面高。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比3030円高の3万4860円だった。
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