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<相場の読み筋>4月11日

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相場の読み筋

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年4月11日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>4月11日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>4月11日

 10日の米国株式は、大幅反落した。NYダウが前日比1014.79ドル安の3万9593.66ドル、ナスダック総合指数が同737.661ポイント安の1万6387.311ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が15億3984万株、ナスダック市場が96億5699万株だった。米政権は10日、段階的に課税する方針を示している中国輸入品に対する税率が145%になるとした。再び米中貿易摩擦の激化を警戒する動きが浮上。前日に大きく上昇していた反動もあり、NYダウは一時2100ドルを超える下げとなる場面もみられた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーズやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アプライド・マテリアルズなどが値下がり率の上位に入っている。

 11日の東京株式は、反落後も弱含みの展開か。連日で荒い値動きとなっているが、現地10日の米国株安を受けて、売り先行スタートとなろう。週末要因もあり、手控えムードが広がることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(10日は146円26-28銭)と大きく円高方向に傾く一方、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の後半(同161円27-31銭)とやや円安に振れている。対ドルでの円高を受け、輸出関連銘柄を中心に軟調な値動きとなりそう。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、古河電工<5801.T>、日産自<7201.T>、三井住友<8316.T>などが、10日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比1240円安の3万3400円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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