
(画像=株式新聞)
この記事は2025年5月12日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>5月12日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>5月12日 |
前週末9日の米国株式は、NYダウが前日比119.07ドル安の4万1249.38ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同0.777ポイント高の1万7928.916ポイントと小幅に3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億1634万株、ナスダック市場が76億4569万株だった。トランプ大統領は、SNSに中国からの輸入品に対する関税率を145%から80%に引き下げる用意があると投稿。10日からの米中貿易協議に対する楽観的な見方が強まる場面もみられた。ただ、買い一巡後は週末要因などから様子見姿勢が強まりNYダウは下落に転じた。同指数の採用銘柄では、アムジェンやメルク、セールスフォースなどが値下がり率の上位に入っている。
12日の東京株式は、続伸後も堅調か。現地9日の米国株式はNYダウが下落した一方、ナスダック総合指数が小幅ながら3日続伸するなど、まちまちだった。スイスで行われていた米中貿易協議が終了。ベッセント米財務長官は協議に進展がみられ、現地12日に詳細を明らかにするとしている。貿易を巡る米中対立の緩和期待が相場を支えそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の後半(前週末9日は145円15-17銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の半ば(同163円31-35銭)と円安に振れていることも追い風。前週末9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、日本製鉄<5401.T>、古河電工<5801.T>などが、同9日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同9日の大阪取引所清算値比50円安の3万7470円だった。
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