
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月4日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月4日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月4日 |
3日の米国株式は、NYダウが前日比214.16ドル高の4万2519.64ドルと4日続伸、ナスダック総合指数が同156.345ポイント高の1万9398.958ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億9335万株、ナスダック市場が71億9365万株だった。トランプ大統領と中国・習近平国家主席との電話協議による交渉進展期待が継続。米4月雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が739万件と、市場予想平均の710万件を上回ったことも好感された。ただ、OECD(経済協力開発機構)が3日、25年の米成長率予想を前回の2.2%から1.6%に引き下げたことを受け、NYダウは下落する場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーズやアプライド・マテリアルズ、エヌビディアなどが買われた。
4日の東京株式は、反発後も堅調か。現地3日の米国株高を受け、買い優勢スタートが見込まれる。米国市場ではAI(人工知能)の底堅い需要見通しから半導体関連株が物色されており、東京市場でも同様の展開となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の後半(3日は142円82-84銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の後半(同163円03-07銭)と円安方向に振れている。輸出関連銘柄には支えとなりそう。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ニデック<6594.T>、TDK<6762.T>、アドバンテス<6857.T>などが、3日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所清算値比250円高の3万7760円だった。