
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月5日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月5日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月5日 |
4日の米国株式は、NYダウが前日比91.90ドル安の4万2427.74ドルと5日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同61.531ポイント高の1万9460.489ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3216万株、ナスダック市場が70億1445万株だった。米5月ADP雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比3万7000人増に留まり、市場予想平均の同11万4000人増を下回った。また、米5月ISM非製造業景況指数は49.9で、好不況の境目とされる50を割り込み市場予想平均の52.0に届かなかった。弱い経済指標を受けNYダウは軟調に推移した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、メタ(旧フェイスブック)やペイパル、ネットフリックスなどが買われた。
5日の東京株式は反落後、弱含みの展開か。現地4日の米国株式は、NYダウが5日ぶりに反落した一方、ナスダック総合指数は3日続伸するなど、まちまちだった。東京市場では、きのう4日の日経平均株価が上値の重い動きだったことに加え、為替相場は、ドル・円が1ドル=142円台の後半(4日は144円08-10銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の前半(同164円06-10銭)と円高に振れている。円高による業績への影響を警戒し、輸出関連銘柄を中心に売り圧力が強まる場面も想定される。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、INPEX<1605.T>、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などが、4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比200円安の3万7580円だった。
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