
(画像=株式新聞)
この記事は2025年6月30日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>6月30日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>6月30日 |
前週末27日の米国株式は、NYダウが前日比432.43ドル高の4万3819.27ドルと続伸、ナスダック総合指数が同105.546ポイント高の2万273.459ポイントと5日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が29億4533万株、ナスダック市場が97億4759万株だった。ナスダック総合指数は24年12月16日に付けた終値ベースの史上最高値(2万173.891)を6カ月半ぶりに更新した。
米5月個人消費支出で変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数で前月比0.2%上昇し、市場予想平均の同0.1%上昇を上回った。米政府の関税政策による景気への影響が懸念されるなか、堅調な物価指数の推移を受け、早期の利下げ期待が高まる格好となり株価の上昇につながった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アーム・ホールディングスやアルファベット(グーグルの持株会社)、アマゾン・ドット・コムなどが値上がり率の上位に入っている。
30日の東京株式は、買い先行後もみ合いか。現地27日の米国株式が上昇した動きから、前週末27日の堅調な地合いが継続し、買い先行スタートとなろう。ただ、日経平均株価は23日終値(3万8354円)から27日終値(4万150円)まで約1800円(4.68%)の上昇となっているだけに、買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(前週末27日は144円47-49銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=169円台の半ば(同169円24-28銭)とやや円安方向にある。前週末27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、INPEX<1605.T>、資生堂<4911.T>、TDK<6762.T>などが、同27日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同27日の大阪取引所清算値比365円高の4万545円だった。
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