
(画像=株式新聞)
この記事は2025年7月1日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>7月1日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>7月1日 |
6月30日の米国株式は、NYダウが前週末比275.50ドル高の4万4094.77ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同96.274ポイント高の2万369.733ポイントと6日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が14億8203万株、ナスダック市場が74億6865万株だった。ナスダック総合指数は連日で終値ベースの史上最高値を更新した。トランプ大統領は前週末、カナダとの貿易交渉を打ち切ると表明していたが、カナダ政府は現地29日、米国と関税交渉の再開で合意したと発表。両国交渉の進展期待に加え、相互関税の上乗せ分の一時停止期限が9日に迫ることから、その他の国との協議も進むとの見方が強まった。NYダウ採用銘柄では、ゴールドマン・サックスやベライゾン・コミュニケーションズ、アップルなどが値上がり率の上位に入っている。
7月1日の東京株式は、軟調な展開か。きのう6月30日の日経平均株価は、一時700円を超える場面がみられたが、戻り待ちの売りに押される展開となり上げ幅を縮小。直近5日間で2100円を超える上昇を演じていることもあり、短期的な過熱感が警戒されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の後半(6月30日は144円12-14銭)とやや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=169円台の後半(同168円91-95銭)と小動き。対ドルでの円高が重しとなる場面も想定される。6月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、富士フイルム<4901.T>、村田製<6981.T>、オリンパス<7733.T>などが、同30日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所清算値比215円安の4万295円だった。
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