
(画像=株式新聞)
この記事は2025年7月3日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>7月3日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>7月3日 |
2日の米国株式は、NYダウが前日比10.52ドル安の4万4484.42ドルと5日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同190.241ポイント高の2万393.130ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億9975万株、ナスダック市場が76億242万株だった。ナスダック総合指数は2日ぶりに終値ベースの史上最高値を更新した。米6月ADP雇用統計で非農業分野の雇用者数が前月比3万3000人減となり、市場予想平均の同9万8000人増から一転して減少した。労働市場の情勢悪化が懸念されNYダウには重しとなった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、4-6月期の世界販売台数を発表したことをきっかけにテスラが上昇したほか、アプライド・マテリアルズやエヌビディアなども買われ、指数の上昇を支えた。
3日の東京株式は、もみ合いとなりそう。きのう2日の日経平均株価は、一時下げ幅を大きく縮小する場面がみられたものの、戻り待ちの売りに押される格好となった。下値では自律反発狙いの買いが入ることが期待されるものの、日米貿易交渉の先行き不透明感があるなか積極的には買い進みにくく、上値は重そう。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の半ば(2日は143円89-91銭)、ユーロ・円が1ユーロ=169円台の半ば(同169円41-45銭)と小動き。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、第一三共<4568.T>、キーエンス<6861.T>、オリンパス<7733.T>などが、2日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比75円安の3万9715円だった。
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