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<相場の読み筋>7月11日

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相場の読み筋

(画像=株式新聞) 

この記事は2025年7月11日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>7月11日」を転載したものです。
掲載記事:<相場の読み筋>7月11日

 10日の米国株式は、NYダウが前日比192.34ドル高の4万4650.64ドルと続伸、ナスダック総合指数は同19.327ポイント高の2万630.665ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億714万株、ナスダック市場が85億1900万株だった。ナスダック総合指数は連日で終値ベースの史上最高値を更新した。米週間の新規失業保険申請件数が季節調整済みで22万7000件となり、市場予想平均の23万5000件よりも良好だった。堅調な労働市場の状況から景気減速への警戒感が後退。また、TSMC(台湾積体電路製造)が10日に発表した25年4-6月期の売上高が大幅に増加したことから、半導体関連株が買われた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、インテルなどが買われ総合指数の上昇を支えた。

 11日の東京株式は反発後、もみ合いか。現地10日の米国株が上昇した流れを受けて、朝方は買い先行スタートが見込まれる。ただ、日経平均株価は、足元でやや上値の重い展開が続いていることや週末要因から、伸び悩む展開となることもありそう。また、7月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、市場推定値を意識する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の前半(10日は146円26-28銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の前半(同171円61-65銭)とやや円高方向にある。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、川重<7012.T>、日産自<7201.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比65円高の3万9705円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

 

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