
(画像=株式新聞)
この記事は2025年7月29日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>7月29日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>7月29日 |
28日の米国株式は、NYダウが前週末比64.36ドル安の4万4837.56ドルと反落、ナスダック総合指数は同70.268ポイント高の2万1178.585ポイントと4日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億2530万株、ナスダック市場が94億2119万株だった。ナスダック総合指数は4日連続で終値ベースでの史上最高値を更新した。現地27日、米国とEU(欧州連合)の貿易協議が合意に達したが、前週末25日に先取りする格好で上昇していただけに、NYダウへの押し上げ効果は限られた。また、現地29日からFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されるほか、30日は4-6月期GDP(国内総生産)が発表されることもあり、利益確定売りに押された。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやテスラ、アプライド・マテリアルズなどが高い。
29日の東京株式は、軟調な展開が続きそう。きのう28日の日経平均株価は、前週に大幅に上昇した反動が強く利益確定売りに押された。日経平均の短期的な過熱感を解消する間は、好業績銘柄への個別物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の半ば(28日は148円28-30銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の前半(同173円11-15銭)と円高に振れている。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、LINEヤフ<4689.T>、日立<6501.T>などが、28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比115円安の4万795円だった。
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