
(画像=株式新聞)
この記事は2025年7月30日に株式新聞で公開された「<相場の読み筋>7月30日」を転載したものです。 掲載記事:<相場の読み筋>7月30日 |
29日の米国株式は、NYダウが前日比204.57ドル安の4万4632.99ドルと続落、ナスダック総合指数は同80.294ポイント安の2万1098.291ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億8687万株、ナスダック市場が90億2681万株だった。スウェーデンのストックホルムで行われた米中両政府による閣僚級の貿易協議では、関税と輸出規制の一時停止措置を延長することで合意した。延長は想定内との見方や、あす30日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の内容発表を控えることから、利益確定売りが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、25年12月期の収益見通しが市場予想平均に届かなかったユナイテッドヘルスが急落したほか、ボーイングやメルクなどが値下がり率の上位に入っている。
30日の東京株式は、軟調な展開が続きそう。現地29日の米国株安を受け、きのう29日の軟地合いが継続するとみられる。一方で、好業績銘柄への物色意欲は衰えておらず、個別物色が中心になりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の半ば(29日は148円57-59銭)、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の半ば(同171円66-70銭)と小動き。29日のADR(米国預託証券)は円換算値で高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、LINEヤフ<4689.T>、富士フイルム<4901.T>などが、29日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比170円安の4万640円だった。
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